伊吹翼(18歳)エピローグ
BGM
恋花
脚本家
kyunpo
投稿日時
2015-02-13 19:17:27

脚本家コメント
伊吹翼(18歳)エピローグです。エンディングを迎えた後の後日談のようなものです。オマケなので軽い気持ちで読んでください。
と言っても、前回と前々回も通して見ていただいた方が、感情移入しやすいかと思います。
前回「一人の、普通の女の子」から数年。子供も二人授かり、幸せ真っ只中のPと翼。
そんな二人の、ある夜のお話です。
伊吹翼(18歳)はこれで完結です。(と言っても全3話しかありませんが)
ここまで見てくださった方々、ありがとうございました(__)
それと「遊び疲れて夢心地 伊吹翼」見つかりました。ありがとうございました

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伊吹翼
「プロデューサーさん。子供達、眠りましたよ」
伊吹翼
子供達は遊び疲れてぐっすり。本当に可愛いものだ。
伊吹翼
「今日も1日、お疲れ様でした……」
伊吹翼
労るように、プロデューサーさんを後ろから抱き締めた。
伊吹翼
お風呂はさっき一緒に入ったから、後は眠るだけ。
伊吹翼
……と思ったら、プロデューサーさんは髪を乾かしていなかった。風邪引いちゃうよ?
伊吹翼
「ほら、こっち来てください。乾かしますから」
伊吹翼
「~♪」
伊吹翼
アイドル時代の持ち歌を口ずさみながら、プロデューサーさんの髪を乾かした。
伊吹翼
「はいっ、終了♪わたし達も、もう休みましょうか?」
伊吹翼
食事を用意したり、後片付けをしたり……お風呂に入ったり。
伊吹翼
気が付けば、すっかり夜が更けてしまっていた。
伊吹翼
「プロデューサーさん、早く♪」
伊吹翼
一足先にベッドに潜り込んだわたしは、プロデューサーさんを強引に引きずり込んだ。
伊吹翼
そして腕枕を要求するのだ。ここまでは大体いつも同じ。
伊吹翼
「えへへ……♪」
伊吹翼
温かい。プロデューサーさんの温もり……。大好き……。
伊吹翼
『随分とご機嫌だね?』とプロデューサーさんが言った。
伊吹翼
「ふふっ……わかります?」
伊吹翼
気付いてくれたのが嬉しくて、さらにご機嫌になるわたし。
伊吹翼
「夢を……見たんです。すごく……幸せな夢……」
伊吹翼
思い出すだけで、笑顔がこぼれる。
伊吹翼
手を伸ばし、プロデューサーさんの指と、わたしの指を絡めた。
伊吹翼
「何年も……何十年も先の夢なんですけど……」
伊吹翼
「プロデューサーさんとわたしが……おじいちゃんと、おばあちゃんになっても……」
伊吹翼
「こんなふうに、二人で手を繋いで……」
伊吹翼
「わたし達の子供と、子供達の子供に囲まれて……」
伊吹翼
「みんなで仲良く……幸せに暮らす。そんな夢です……」
伊吹翼
あの夢の通りになったら良いな……。心からそう思う。
伊吹翼
「プロデューサーさん。わたし、宝物がたくさんあるんです。」
伊吹翼
「わたし達の子供達……」
伊吹翼
「お父さん、お母さん、家族のみんな……」
伊吹翼
「未来、静香ちゃん。765プロの仲間達……」
伊吹翼
「そして、一番大切な、プロデューサーさん……」
伊吹翼
「こんなにたくさんの宝物に囲まれて、わたし……幸せです……」
伊吹翼
「……でも、わたし、欲張りなんです」
伊吹翼
「プロデューサーさん。
伊吹翼
「プロデューサーさん。わたし達の宝物……
伊吹翼
「プロデューサーさん。わたし達の宝物……もう1つ、増やしたいと思いませんか?
伊吹翼
「プロデューサーさん。わたし達の宝物……もう1つ、増やしたいと思いませんか?……ダメ?」
伊吹翼
意味を察したのか、ぎゅっと強く抱き締められる。
伊吹翼
「きて……
伊吹翼
「きて……ください……」
伊吹翼
全身が、一番大切な人の温もりで包まれた。
伊吹翼
この幸せが、ずっと続きますように……
伊吹翼
あなたと、一生、添い遂げられますように……
伊吹翼
そして、できることなら……
伊吹翼
生まれ変わってもまた、あなたの隣に、居られますように……
伊吹翼
「愛しています……
伊吹翼
「愛しています……あなた……」

(台詞数: 50)