矢吹可奈
うう……。(トボトボ)
北沢志保
可奈!
矢吹可奈
志保ちゃん……ごめんね。負けちゃった。
北沢志保
……いいのよ。それより怪我はない?気分が悪いとかない?肩貸すわよ。(ぐいっ)
矢吹可奈
だ、大丈夫だよ志保ちゃん。私自身にダメージは全然ないから。
北沢志保
いいから。ほら、こっちよ。
田中琴葉
可奈ちゃんお疲れさま。
矢吹可奈
……ここは?
北沢志保
マスター待機所……って言えばいいのかしら。
田中琴葉
マスターに戦う力は無いから、みんなここで観戦しているのよ。
田中琴葉
あそこで気が気じゃないってくらいに戦闘を見ている百合子ちゃんに未来ちゃん。
田中琴葉
その後ろで全く興味なしと言わんばかりにヘッドホンで音楽を聴いている千早ちゃん。
田中琴葉
ちなみに志保ちゃんも食い入るように可奈ちゃんを見てたわよ。
北沢志保
ちょ……琴葉さん!
矢吹可奈
志保ちゃんも応援してくれてたの?
田中琴葉
小声で頑張れって。最後は少し悲鳴を上げていたわ。
矢吹可奈
最後……あぅ。結局、炎でヒポグリフごとやられちゃいました。
北沢志保
可奈。もうそのことは気にしなくていいわ。貴女はよく頑張ったもの。
矢吹可奈
志保ちゃん……?
田中琴葉
可奈ちゃん。百合子ちゃんの所に私が持ってきたお菓子があるから、食べていいよ。
矢吹可奈
本当ですか!?いただきまーす♪(タタッ)
田中琴葉
……志保ちゃん。可奈ちゃんに対して、何か責任感じてる?
北沢志保
!……別に、何も……。
田中琴葉
もしかして、百合子ちゃんが前に言ってた秘密に関係すること?
北沢志保
あ、あれはまた別の問題です!
北沢志保
ただ……自分の無力さを感じて。
北沢志保
可奈は私のためにあんなに頑張ってくれてたのに、私は可奈に何もしてあげられなかった。
北沢志保
私の願いを叶えるためなのに……私は見ていることしかできなかった。
田中琴葉
たしかに……マスターに出来ることなんてほとんどないわね。
田中琴葉
でも、全くないわけじゃない。
田中琴葉
サーヴァントを信じて、応援する。それがマスターに出来る最大の行動だと思う。
北沢志保
応援……たったそれだけのことが?
田中琴葉
そう。たったそれだけのこと。だけど、それだけでもサーヴァントの力になる。
田中琴葉
可奈ちゃんに聞いてみたら?志保ちゃんが可奈ちゃんに何をしてあげられたのか、分かると思う。
矢吹可奈
志保ちゃーん!お菓子たくさんあるよ〜!一緒に食べよー!
北沢志保
可奈……すいません。行ってきます。
田中琴葉
うん。いってらっしゃい。
北沢志保
……ねえ、可奈。
矢吹可奈
んー?
北沢志保
可奈は私がマスターでよかったと思う?
矢吹可奈
もちろん!いっぱい応援してくれたし、いつも一緒にいてくれたし……
矢吹可奈
志保ちゃんと一緒だったから、私はここまで頑張れたんだよ!
北沢志保
そっか……
北沢志保
そっか……ありがとう。私もサーヴァントが貴女でよかった。
矢吹可奈
えへへ〜♪
(台詞数: 45)