望月杏奈
すぅ……すぅ……。
七尾百合子
も〜、杏奈ちゃんったら、劇場に来た途端「膝枕して」だなんて……。
田中琴葉
ごめんね。昨日の夜、エレナが杏奈ちゃんを連れ出したらしくて……。
七尾百合子
そういえば出かけるって言ってました。行き先は教えてくれませんでしたけど。
田中琴葉
昨日、真ちゃんと翼ちゃんの戦闘を監視してたみたい。
田中琴葉
そして……真ちゃんが負けたって。
七尾百合子
真さんが!?クー・フーリン程の英霊の力を持ってしても勝てないなんて……!?
田中琴葉
そして、セイバーの情報も教えてくれたの。
田中琴葉
セイバー、サーヴァントは春香ちゃんで、マスターは千早ちゃんだって。
七尾百合子
春香さんですか……手強そうですね。
田中琴葉
ええ。その上「おそらく敵になる」とも言っていたの。もしかしたら昨日戦ったのかも。
七尾百合子
最近エレナさんってどこか知的ですよね。行動も言動も。
田中琴葉
そうね。宿っている英霊がケイローンだからかな。
七尾百合子
ケイローン……ヘラクレスやアキレウスなどの大英雄を育てた賢者ですね。
田中琴葉
本人は学校の勉強ができるようになったって喜んでたわ……。
七尾百合子
あはは……。
田中琴葉
杏奈ちゃんはそういうのないのかな?英霊の影響。
七尾百合子
……アルラウネってどんな影響受けるんでしょうか?
田中琴葉
さ、さあ……?
田中琴葉
あっ!もうこんな時間!?ごめん百合子ちゃん!私レッスンに行ってくるね!
七尾百合子
はい、頑張ってください!
望月杏奈
ん……うぅん……。
七尾百合子
あ。杏奈ちゃんお目覚め?
望月杏奈
百合子……さん……ごめん……なさい……。
望月杏奈
杏奈……嘘、ついて……。
七尾百合子
えっ?嘘?それってどういう……
望月杏奈
すぅ……すぅ……。
七尾百合子
寝言?でもその割には……
望月杏奈
ーーー
望月杏奈
ん……ふわぁ……。
七尾百合子
おはよう杏奈ちゃん。なんて、もうお昼だけど。
望月杏奈
ん……百合子さん……おはよう……。
七尾百合子
ねえ杏奈ちゃん。いきなりだけど、私に何か嘘をついてない?
望月杏奈
!?……ど、どうして……?
七尾百合子
実はさっき寝言で私に嘘をついてるって言ってて……。
望月杏奈
……。
望月杏奈
あ、杏奈が……百合子さんに……嘘つくわけ……ない、よ……。
七尾百合子
やっぱりそうだよね。私も杏奈ちゃんのこと信じてるし、嘘は言わないからね♪
望月杏奈
うん……ありがとう……。
望月杏奈
……ねえ、百合子さん。
望月杏奈
もし……もし、杏奈が……百合子さんに嘘……ついてたら……どうする……?
七尾百合子
うーん……ちょっと距離を置くようになっちゃうかな。
望月杏奈
がーん!
七尾百合子
なんちゃって。杏奈ちゃんが嘘をつくとしたら何か理由があるだろうし、距離を置くことはないよ。
七尾百合子
隠し事があるなら、無理に言わなくてもいいからね。
望月杏奈
百合子さん……。
望月杏奈
(杏奈は……杏奈の嘘は……。)
(台詞数: 47)