田中琴葉
『我らがデストルドーの科学の結晶である、強化戦士アンナよ。貴女に使命を与えるわ。』
田中琴葉
『マイティセーラーが通っているという噂の学校に、人間に紛れて通いなさい。」
田中琴葉
『そして、マイティセーラーと接触し、奴の弱点を探るのよ。』
望月杏奈
『はい…わかりました…琴葉様…。全ては、我らがデストルドーの…ために…。』
望月杏奈
(アンナは強化戦士。デストルドーの科学技術で作られた、対ヒーローズ用人型兵器。)
望月杏奈
(アンナは道具。デストルドーの命令を忠実にこなす、ただの操り人形。)
望月杏奈
琴葉様の命令は…絶対…。マイティセーラー…必ず、弱点を探ってみせる…。
望月杏奈
【数日後】
望月杏奈
(望月杏奈として、マイティセーラーのいる学校に転校して、早数日。)
望月杏奈
(ここに奴らがいるはずなのだけれど、未だに奴らを見つけられていない。)
望月杏奈
(何故かと言うと…)
ロコ
アンナ!アフタースクールは一緒にショッピングに行きますよ!
望月杏奈
(全部、この厄介な人間のせいだ。)
望月杏奈
伴田さん…あのね…。
ロコ
ロコです!
望月杏奈
……ロコ。杏奈、放課後は用事があるの…。
望月杏奈
(伴田路子…ロコと名乗るこの人間は、アンナの隣の席のクラスメート。)
望月杏奈
(転校初日から何かにつけてはアンナに絡んでくる、本当に厄介な人間。)
望月杏奈
(こんな人間、無視して帰りたい所だけど…そうもいかない。何故なら…)
ロコ
そんなこと言って!ヒーローズのことをリサーチするつもりですよね!
ロコ
デストルドーのメンバーとして!
望月杏奈
声…!声、大きいから…!
望月杏奈
(この人間には、アンナがデストルドーの一員だとバレているから。)
望月杏奈
(転校初日に、うっかり強化人間の力を使ってしまった所を見られてしまったの。)
望月杏奈
(人間を消すのは簡単。でも、事件になったらヒーローズに勘付かれ、任務失敗になる。)
望月杏奈
(だから、黙ってて貰えるよう、説得したの……そうしたら……)
ロコ
『いいですよ。何でしたら、ヒーローズのことを教えてあげましょうか?』
望月杏奈
『えっ…!?どうして…あなたが…ヒーローズのことを!?』
ロコ
『ヒーローズと知り合いなんです。そうだ!ヒーローズにあなたを紹介しましょうか?』
ロコ
『もちろん、デストルドーであることは伏せて…です。』
望月杏奈
『う、うん…お願い…!』
ロコ
『ただし!……1つだけ条件があります。』
望月杏奈
(……………………。)
望月杏奈
(あれから数日間。アンナはずっと、あの契約を守り続けている。)
ロコ
アンナー!行きますよー?
望月杏奈
う…うん…待って…。
望月杏奈
……これは任務…全てはデストルドーのため…。
望月杏奈
(あの日この人間が提示した、とてつもなく厄介な条件を、ずっと…。)
ロコ
『ロコと付き合ってください!』
(台詞数: 39)