大神環
えーっと…ここは、こうなってるから…?
高木社長
ふむ…。
田中琴葉
おはようございます…社長と環ちゃん?いったい何をやっているんですか?
大神環
ことは、おはよー!
高木社長
やあ、田中君。今、大神君と夏休みの宿題をやっていたところだよ。
田中琴葉
宿題…環ちゃんのですよね。それを社長が?
高木社長
いやなに、何十年も現役から離れていると、意外と忘れているものだよ。
高木社長
それに、最近の小学生の宿題というのは私の知らないことが多くて、私にも勉強になる。
田中琴葉
そ、そうなんですね…。
大神環
ねえ、しゃちょう!ここはどうすればいいのかな?
高木社長
ここは…ふむ、似たような問題を少し前に解いた気がしたのだが、どうだったか…。
大神環
似たような…?
大神環
似たような…分かった!道のりがここにあって、早さも分かってるから…こうだ!
高木社長
おお、そう考えればよかったのだな。なら、次の問題もその応用かもしれないね。
大神環
おーよー…?
高木社長
ああ。二人が同じ時間走るのに、どれくらいの距離の差が出るのかを考えれば…。
大神環
おお…さすがしゃちょうだぞ。
高木社長
いいのかい、大神君。このままではこの問題は、私が解いてしまうぞ?
大神環
だ、だめ!!たまきが先に解くの!!
田中琴葉
ふふっ。一緒に勉強してる、というよりは上手に問題を解かせていますね、社長。
高木社長
ああは言ったが、大神君の宿題を私が全部解くわけにはいかないからね。
田中琴葉
なるほど…こうやれば宿題をやろうとしない人もやるようになるのかも…。
高木社長
そこは人によりけり…だろうね。大神君には効果てきめんのようだ。
大神環
くふふっ!またしゃちょうよりも早く答えちゃったぞ!!
高木社長
む…よそ見している間に負けてしまったようだね。
大神環
これでたまきが5問先に解いたから、お話教えて!!
高木社長
そうだねぇ。今度はどの話にするべきか…。
田中琴葉
あ、ご褒美も一緒につけてたんですね。確かに、それならやる気がさらに出る子も多いかも。
高木社長
では、プロデューサーが、天海君と初めて仕事で成功を収めた話はどうかな?
田中琴葉
……ん?社長、ちょっといいですか?
高木社長
どうしたのかね、田中君。
田中琴葉
環ちゃんにしようとしてるお話って、プロデューサーの昔話ですか?
高木社長
ああ、そうだよ。流石に彼にとって知られたくない話は話さないけどね。
大神環
しゃちょー、はやくはやく!!
高木社長
ちょっと待ってくれ、大神君。…と言う訳だよ。
田中琴葉
……。【トスン】
高木社長
田中君?今取りだしたノートはいったい何だね?
田中琴葉
あの、社長。私も勉強見てほしいんですが…。
高木社長
……。
高木社長
……!【ティンッ】
高木社長
…そういうことか。ははっ、彼は人気者だねぇ。
(台詞数: 41)