田中琴葉
すみませんでした、私の監督不行届で。いえ気にしないでと言われても。本当に申し訳ありません…
田中琴葉
ふう。何とか可奈ちゃんは帰らせたけど。ご両親も驚いてたわね、一体何があったのかしら。
田中琴葉
ただいま戻りましたと。あら何かしら、いい匂い。美奈子ちゃん、何か作ってくれてるのかな…。
田中琴葉
…って何よこれ!?今度は一体何があったの?
高山紗代子
美奈子さん。あれほど言ったじゃないですか、どうして自分勝手な事ばかりするんです。
佐竹美奈子
まあまあ落ち着いてよ。お腹いっぱいになればイライラも収まるから。ほら、召し上がれ?
高山紗代子
けっこうです!大体何ですかこの量は。どうやって食べるんです、宴会でも開くおつもりですか?
佐竹美奈子
えへへ、つい張り切っちゃって。でも素敵でしょ?これだけあれば皆お腹一杯になるよね。
高山紗代子
もってのほかです、アイドルが暴飲暴食だなんて!そんな自堕落な真似許しませんよ。
佐竹美奈子
自堕落だなんて人聞きの悪い。正しい生活ならまず食事からでしょ?
高山紗代子
節度を守ってこそ正しい生活が出来るんです、こんな卑しい行為は絶対に認めませんからね。
佐竹美奈子
いい加減にしなよ、規則規則って。鯛焼き食べられたぐらいであんなに怒ったいやしんぼの癖に。
高山紗代子
た、鯛焼きは問題じゃないですよ。あれは他人の物を勝手に食べた昴ちゃんを怒っただけで…
佐竹美奈子
ふーん、どうかな~?あ、鯛焼きもちゃーんとあるからね。はいどうぞ♪
高山紗代子
…このっ!
佐竹美奈子
痛っ!ってちょっと、食べ物になんて事するのよ、謝って!
高山紗代子
私に非はありません。人の事からかったそっちのせいでしょう?
佐竹美奈子
酷い、何その言い草は。もう怒った、私だっていっつもにこにこしてるわけじゃないんだからね?
田中琴葉
…こらーっ!いい加減にしなさい、2人とも何自分勝手な事ばかり言ってるの。
高山紗代子
自分勝手なんかじゃありません、これはあくまでも皆の為を思ってしている事です。
佐竹美奈子
ちょっと、それ言うなら私だってそうだよ、皆にご飯を美味しく食べてもらおうと思って…
田中琴葉
それが自分勝手だって言ってるの。相手の言うことも聞かずに押し付けるのはただの自己満足だわ。
田中琴葉
これ以上、あなた達が自分の考えばかり押し付けようって言うのなら…
田中琴葉
この私が相手になるわ!どうぞ、かかってらっしゃい!
高山紗代子
…
佐竹美奈子
…
田中琴葉
あ、あれれ?おかしいな、私こんな事言うつもりじゃ。てかいつの間に着替えてるんだろ?
高山紗代子
…素晴らしいです琴葉さん。あなたのその言葉、胸にしみました。
佐竹美奈子
感動しちゃったよ。そうだよね、私皆の気持ち全然考えてなかった…
田中琴葉
え、え、え?いや、そこまで大したこと言ってないと思うんだけど。
高山紗代子
ごめんなさい美奈子さん、私が間違ってました。気を付けないといけませんね…
佐竹美奈子
ううん、こっちこそごめんね?紗代子ちゃんの言う事ちっとも聞いてなくて。
高山紗代子
仲直りしましょう。鯛焼き、貰ってもいいですか?
佐竹美奈子
もっちろん!たくさん食べてよね、紗代子ちゃんの為に作ったんだから。
高山紗代子
はい!ふふ、雨降って地固まる、ですね。
佐竹美奈子
うんうん、やっぱりこうでなくちゃ。だって私達…
田中琴葉
ほっ、良かった。どうやら何とか無事に済んだみたいね。
田中琴葉
いや、おかしいわ。私がこんな格好してるのも変だし、そもそもちょっと叱っただけで…。
佐竹美奈子
あはは、待て待てこいつぅ~♪
高山紗代子
うふふ、捕まえてごらんなさ~い?
田中琴葉
なんか思いっきり変な方向に仲良くなってるし。明らかにおかしいわ、一体何が?
田中琴葉
…そうだ美也ちゃん。あの時からだわ、美也ちゃんが手品を披露した時。
田中琴葉
美也ちゃんなら何か知ってるかもだわ、話を聞かないと。ねえ、美也ちゃん知らない?
高山紗代子
えへへ、捕まっちゃった~…美也さんなら、たしか。
佐竹美奈子
もう離さないよ、僕のハニー…麗花さんの家に行くって言ってたよ。
田中琴葉
そう、ありがとう。よし、麗花さんの自宅ね。じゃあ早速…
田中琴葉
麗花さんの家、かあ…。
(台詞数: 47)