
田中琴葉
それにしても、凄い量の宝物ね…。

田中琴葉
残った分は後でスタッフさんに運んでもらうとしても、とりあえず持っていける分は運ばないと。

田中琴葉
私のリュックサックだけじゃ無理ね。ねえ、美也。あなたのサイドバッグも貸してくれない?

田中琴葉
ねえ、美也って…きゃっ!?

田中琴葉
み、み、美也!あなた、いったい何を持ってるの!?

宮尾美也
え~?何って、ガイコツさんですよ~?

田中琴葉
それは見ればわかるけど!そうじゃなくて、そんなことしたら、バチが当たるわよ!?

田中琴葉
は、早く元の場所に戻しなさい!

宮尾美也
む~ん。でも、気になるんですよ~。

宮尾美也
このガイコツさんが見ていた方向って~。ほら~。

田中琴葉
…あれは、横穴?薄暗くて気付かなかったわ…。

宮尾美也
私、行ってみますね~。

田中琴葉
ちょっと、美也!一人じゃ危ないわよ!

田中琴葉
瑞希ちゃん!悪いけど、明かりを持ってついてきて!

真壁瑞希
はい、わかりました。

宮尾美也
……。

田中琴葉
美也!一人だけで先に行かないで!すぐに行き止まりになっていたから、良かったけど…。

宮尾美也
む~?行き止まりですけど~。ここに何かありますよ~?

真壁瑞希
何か、ですか。とりあえず、ライトを当ててみます。ピカっと。

田中琴葉
…これは、化石?魚のものみたいだけど…。

真壁瑞希
待ってください。こんなこともあろうかと持ってきた、百科事典を見てみます。

田中琴葉
百科事典って…わざわざそんなものを?

真壁瑞希
役に立ってよかった。重かったぞっと。

真壁瑞希
ぺらぺらっと。ふむふむ、わかりました。小さいですが、これはイルカの化石ですね。

宮尾美也
お~!イルカさんですか~。

田中琴葉
なるほど。大昔はここは海の底で、その時に地層に埋もれたのね。

田中琴葉
それが、この洞窟を掘り進んだときに、露出したってことなのかしら。

真壁瑞希
…それにしても、不思議です。

田中琴葉
不思議って、何が?

真壁瑞希
あの白骨化した方は、どうしてこちらの方向を見ていたのでしょうか?

真壁瑞希
宝物に殉じたのならば、あの財宝の山を見るものではないかと思ったのですが。

田中琴葉
…なんとなく、わかるかな。

田中琴葉
目もくらむような財宝はあっても、他に誰もいないこの場所で朽ち果てていく自分を…。

田中琴葉
…きっと、長い間岩の中に埋もれていたあのイルカの子供に重ねていたのね。

真壁瑞希
そうなのですね…しんみり。

田中琴葉
…あ、あのね。今のはあくまで私の…

宮尾美也
決めました~!

田中琴葉
きゃっ!?びっくりした…!美也、急に何?

宮尾美也
この子を、海に帰してあげます~!

田中琴葉
海にって…これは、化石よ?

宮尾美也
ふふふ~。生まれ変わったら、一緒に泳ぎましょうね~。

田中琴葉
聞いてないわね…。

真壁瑞希
海水に漬けても、化石はそんなにすぐにはなくならないと思いますが。

田中琴葉
美也なら生まれ変わっても美也のままでいそうな気もするし…。本人が良ければ、かな。

真壁瑞希
そうですね。私も、美也さんが良ければそれでいいと思います。

田中琴葉
じゃあ、美也のおたからは、これっていうことで。

田中琴葉
とりあえず、このままでは持って帰れないから、掘り出すとしましょうか。

真壁瑞希
つるはしを持っているのは、田中さんですね。ファイトです。

宮尾美也
琴葉ちゃん、頑張ってください~!

田中琴葉
ちょっと!?少なくとも美也は手伝いなさいよ!
(台詞数: 50)