田中琴葉
すうっと口から、ありったけの酸素を吸いこんで。
田中琴葉
胸の中に滾っていたものを、熱と感情を織り込んだ歌にして、口から紡ぎだす。
田中琴葉
私の姿、見えているわね。
田中琴葉
私の歌声、聞こえているわね。
田中琴葉
だったら、それで十分よ。
田中琴葉
あとはこの熱を伝えるために、どこまでも、ただ燃え上がっていくだけ。
田中琴葉
消えはしない。燃え尽きはしない。
田中琴葉
燃焼するもの、そのエネルギーが、私の内から無尽蔵に湧いてくるから。
田中琴葉
今の私は、自分の臆病さを認めようとしなかった、あの頃の私じゃない。
田中琴葉
完璧な自分でいたいと願って。弱い自分も迷いも、不純物であると決めつけて。
田中琴葉
何も受け入れないで空っぽだったから、私は自分を焼き尽くすしかなかった。
田中琴葉
表面では熱さを装いながら、心の奥は灰のように冷たくて、乾いていて。
田中琴葉
そんな私に…。
田中琴葉
私を想って、泣いてくれる人がいた。挫けた私を、支えてくれる人がいた。
田中琴葉
拒絶して、すれ違って、感情をぶつけあって、傷つけたのに。
田中琴葉
まわりくどくて、純粋でもなくて、正しさとはほど遠くて。それなのに。
田中琴葉
私の醜さ、傲慢さを見つめて、それでも。
田中琴葉
それでいいよ、と。あなたのことが大好きだよって、言ってくれる人たちがいた!
田中琴葉
…不思議ね。そうと知ったときから、怖さを感じなくなって…。
田中琴葉
これからも私たちは傷付いて、傷つけ合うことだってあるかもしれない。
田中琴葉
だけど、もう見せかけの綺麗さで、自分を誤魔化す必要は無い。
田中琴葉
火傷でまだらとなったその肌を晒しながら、私は進んでいける。
田中琴葉
…ありがとう、みんな。
田中琴葉
私は弱さを受け入れることで、ようやく自分の強さを知ることができた。
田中琴葉
…そして、もう一人。
田中琴葉
舞台袖から私を見つめている。その瞳に力強い光をみなぎらせて。
田中琴葉
ありがとう、静香ちゃん。
田中琴葉
同じような境遇で、一番下から上ってきたあなたと、ここで相対することができた。
田中琴葉
苦しんで、悩んで、いつもぎりぎりで。背負ってきたものも、私と同じくらいで。
田中琴葉
互角で最強の、私の好敵手。あなたと戦えることが、何より嬉しいわ。
田中琴葉
だって、そうでしょう?
田中琴葉
あなたを乗り越えて勝利を掴んだそのとき、私は、私の仲間が最高だって、誇ることができるもの。
田中琴葉
…甘く見てなんていないわ。だって、あなただって同じように思っているって、わかるから。
田中琴葉
だから…もっと!この心のすべてを熱量に換えて!
田中琴葉
さらなる力で、あなたに打ち勝ってみせる!
田中琴葉
星の光を超えて、もっとまばゆく、もっと熱く!
田中琴葉
私は炎。そして、燈火。
田中琴葉
道を見失った人、闇に惑う人を導く道標となってみせる。
田中琴葉
私は炎。そして、熾火。
田中琴葉
凍った心を融かし、冷めた感情を暖め、温もりを与えてみせる。
田中琴葉
それが『灼熱少女』のリーダー、田中琴葉の在り方!
田中琴葉
…聞いて。私の歌を。
田中琴葉
この会場の隅々、カメラの向こう、電波と情報の海も超えて。
田中琴葉
すべての人に。届いて、私の熱…!
田中琴葉
ハートに、火をつけてあげる!!
(台詞数: 45)