七尾百合子
___
七尾百合子
___あれ?ここは……
エミリー
お目覚めですか?マイティセーラー?
七尾百合子
ッ!?デストルドー!?〈ガチャガチャ〉くっ、離して…!
エミリー
それは無理な相談デスね。貴女には、話したいことが山ほどあるので
七尾百合子
私にはないッ!くっ……こんなもの……!
エミリー
……少し落ち着いて下さい〈注射器挿す〉
七尾百合子
痛っ……!なに、を……
エミリー
単刀直入に言いましょう。マイティセーラー、私たちの仲間になってください♪
七尾百合子
うっ……何を、言って……私はマイティセーラー。正義の味方なんだ
七尾百合子
デストルドーには、ならない!
エミリー
正義……?本当にそうでしょうか?
エミリー
貴女は、自分が正義の味方だと本当に思っているんデスか?
七尾百合子
……どういう意味?マイティセーラーは人々を守る存在。だから、私は
エミリー
違います。貴女にはそんな高尚な目的はありません。貴方の戦う理由は自分のためデス
七尾百合子
っ!?そんなわけない!私は本当にみんなを守ろうと
エミリー
不安
七尾百合子
……ッ!?
エミリー
恐怖。そしてそれらからの逃避。それが貴女の戦う理由。思い出して下さい
エミリー
何故、マイティセーラーになったのかを
七尾百合子
それは……(怖い)違う、(こんな力いらない)違う……(逃げたい)違う!
七尾百合子
私は、私は……(見たくない)いや、(独りはイヤだ)いや…!
エミリー
思い出しましたか?貴女の最初の思いを___
七尾百合子
それは…「誰かを助ければ私の力が認められる。私を認めてくれる」
七尾百合子
「そしたら、独りじゃなくなる」いや、聞きたくない。それは違う
七尾百合子
「いい加減耳を塞ぐのは止めなよ。貴女は私。私は貴女」
七尾百合子
「誰かに認められたくてたまらない、可哀想な存在」いや……「でも負けた」
七尾百合子
「もう誰も私を信じてくれない。誰も私を必要としてない」イヤだ……
七尾百合子
「だから___」イヤ……ッ!
七尾百合子
そんな世界、壊しちゃおうよ?(いやぁぁぁ!!)
エミリー
……ようやく、貴女の本心が出てきましたね。マイティセーラー、いえ……
エミリー
「真のマイティセーラー」?
七尾百合子
うん。これが本当の私……。私の本心……「誰かに認められたい」という願いの姿
田中琴葉
……あら?終わったみたいね。ようこそ、デストルドーへ♪
七尾百合子
はい。琴葉様___
七尾百合子
(もう、私は偽らない。偽善にまみれた仮面なんて必要ない)
七尾百合子
(これからは、私が___)
七尾百合子
(七尾百合子だ……!)
七尾百合子
サヨナラ。偽善者な「私」?
(台詞数: 39)