田中琴葉
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田中琴葉
___約束の時は来た。パンドラの箱の希望が世界を満たす日がッ!
高坂海美
(___ヒーローズが壊滅して、一年がたった)
高坂海美
(だがその一年は、とても、激しいものだった)
高坂海美
(ヒーローという希望の象徴を失った人類は、絶望した)
高坂海美
(だがその絶望のなかでデストルドーがしたのは、全ての武力と)
高坂海美
(権力の破壊だった。その結果として、人類は一つの権力に従い)
高坂海美
(思想の違いは排除され、デストルドーの経済操作によって貧富差をなくした)
高坂海美
(争いも、差別も存在しない希望に包まれた世界___)
高坂海美
(デストルドーは、それをたった一年で作り上げたのだ)
北沢志保
……さて、この一年はどうだったかしら?
高坂海美
………
北沢志保
デストルドーという一つの意思によって創造された理想郷……
北沢志保
人々はまるで生まれ変わったかのように笑顔に包まれてる。素晴らしいことね
北沢志保
これでもまだ、私たちが悪と言える?
高坂海美
……
高坂海美
……私の負けだよ。デストルドーは悪なんかじゃなかった。悪だとしても
高坂海美
こんな幸せな世界を創ったんだから、もう悪とは言えない
高坂海美
思い知らされたよ。この一年間、たっぷりと……
北沢志保
そう。理解してくれたこと、感謝するわ。なら次に言うことは分かるわね?
高坂海美
分かってる。ヒーローズがない今、私に出来ることは___
高坂海美
デストルドーの傘下に入ること、でしょ?
北沢志保
えぇ。それで、どうするの?
高坂海美
入るよ。私の力が誰かの役に立つならデストルドーだろうが力を貸す
高坂海美
それが私が一年間で見つけた答えだよ!
北沢志保
……そう。分かったわ。歓迎しましょう
北沢志保
ようこそ。デストルドーへ……♪
北沢志保
(この世界には、多くの分岐点が存在する。そして分岐次第では)
北沢志保
(正義は悪に。悪は正義になる可能性を秘めている)
北沢志保
(そしてそれは、デストルドーも同じ。悪にも、正義にもなる可能性がある)
北沢志保
(いや、そもそも完全な正義も悪もないのではないか?)
北沢志保
(人々の価値観。それによって見方が変わるのではないか?)
北沢志保
……前置きが長くなったわね。では、物語の最後に問いましょう
北沢志保
私たちデストルドーは人々を絶望に堕とした悪か?
北沢志保
それとも___
北沢志保
世界を救った救世主か?
北沢志保
ふふっ♪あなたはどちらを選ぶのかしら?
(台詞数: 37)