高山紗代子
しかし驚いたな。君がここにいるとは。
篠宮可憐
お邪魔でしたか?二人っきりが良ければ私は先にお暇しますけれど。
高山紗代子
いや、せっかくだしね。お茶は皆で飲んだ方が美味しいよ。それで……
高山紗代子
あの後はどうなんだい?何か変わった事は?
篠宮可憐
いいえ、今までと何も変わらず、ですよ。
高山紗代子
君も相変わらずみたいだね。元気そうで何よりだ。
篠宮可憐
そうですね、でももうあんまりやり過ぎない事にしました。
篠宮可憐
そもそも、あなたみたいな人が居ると知っていたら……
高山紗代子
止めていたかい?
篠宮可憐
もっと違う方法をとっていました。
高山紗代子
相変わらずで何よりだ。
田中琴葉
二人とも待たせてごめんね?お茶淹れてきたわ。
高山紗代子
ああ、おかまいなく。
篠宮可憐
ありがとうございます。すみません、居座っちゃって……
田中琴葉
良いのよ。それにしても二人が仲が良いとは知らなかったわ。学年も違うのに。
高山紗代子
ええ、学期の始まりくらいに。
篠宮可憐
色々、あったんですよ。
田中琴葉
あら、色々と言うと探偵部の活動かしら?
篠宮可憐
そうです。あの件では、先輩にもご迷惑をかけてしまいました。
田中琴葉
そんな、私だって力になれなかったし……でも、高山さんを紹介して良かったわ。
篠宮可憐
はい!探偵部の、高山先輩のおかげです。ありがとうございます。
高山紗代子
良いよ。そういう部活だし、趣味だし。
篠宮可憐
ただ、失礼ながら田中先輩に教えていただくまで、存在すら知りませんでした。
田中琴葉
私も、普通に過ごしてたら知らなかったかもしれないわね。この学校、部活多いし。
高山紗代子
私も、あの件でもう少し知名度を上げるべきだと思いました。
田中琴葉
高山さん自身は有名なのにね。
篠宮可憐
風紀委員長ですものね。私も高山先輩の事は知ってました。
高山紗代子
そうなのかい?今度から探偵部の腕章もつけるべきかな。
篠宮可憐
あの、お聞きしたかったんですが、お二人はどういう関係なんですか?
高山紗代子
……どういうも何も、
田中琴葉
ごく普通のお友達よ?一緒に登校したり下校したり、休日に遊んだり。
田中琴葉
うふふ、いつもありがとう。
高山紗代子
こちらこそ。いつもいつも楽しいです。
篠宮可憐
二人の意外な一面、ですね。先輩たち、他の人と接し方が違います。
田中琴葉
そういえば、さっきは電話取れなくてごめんなさい。ちょっと話し込んでて……
高山紗代子
いえいえ、会長がいつもお忙しいのは承知してます。
篠宮可憐
……
田中琴葉
あ、いけない!本題を忘れてたわ。あの子、連れてくるわね。
高山紗代子
楽しみです。
高山紗代子
そうだ、篠宮君にも説明しておこうか。私はよく怪我をしたハリネズミを拾ってしまうんだよ。
篠宮可憐
怪我をしたハリネズミってそんなに出会ったこと無いんですけど。
高山紗代子
きっとその分私が引き寄せているんだろうね。会長の家はハリネズミを育てるのに適していてね。
篠宮可憐
そんな家あります?
田中琴葉
あるのよ。連れてきたわよ。この子もすっかり良くなったのよ。
高山紗代子
それは何よりです。皆と仲良くなれると良いですね。それで、名前は?
田中琴葉
今度は私がつける番よね。ちゃんと考えてあるわよ。
田中琴葉
命名「俳人正二十面体」
篠宮可憐
……夢に出てきそうですね。
高山紗代子
……
高山紗代子
会長らしくて、とっても良い名前だと思いますよ。
(台詞数: 50)