田中琴葉
さあ着いたわ。これよ、あなたに見せたかったのは。
七尾百合子
これが、デストルドーの秘密兵器…
田中琴葉
これの洗礼を受けた人間は確実に廃人になるわ。使える期間が限られているのが弱点だけどね。
七尾百合子
恐ろしい。これ程の兵器を開発出来る相手と戦っていただなんて。
田中琴葉
…どう、使ってみる?
七尾百合子
そ、それは。いくら何でもまだちょっと…
田中琴葉
遠慮しなくていいわ。自分達の力を確かめておくのも大切よ?
七尾百合子
う。わ、分かりました…
田中琴葉
という訳だから。新兵器の実用試験を開始するわ、準備してちょうだい。
二階堂千鶴
いけません、炬燵はまだ早すぎますわ!
田中琴葉
どうしてよ、電気代くらい問題ないんでしょ。
二階堂千鶴
お金じゃなくて。入ったが最後、出てこないのが目に見えてますわ。そんな事許しませんわよ?
田中琴葉
そ、そんなわけ無いでしょう?ちゃんと分別はわきまえるわよ。だから…ね?
二階堂千鶴
もう。なら1時間だけですわ、そこで駄々捏ねたら撤去しますわよ、いいですわね?
田中琴葉
…まったく千鶴ったら。どっちが総帥だか分かってるのかしら。
七尾百合子
はあ。炬燵、あったかいなあ。このまま寝てしまいたい…
田中琴葉
ふふ。こうかはばつぐんね?
七尾百合子
けどこの炬燵、やけにあったかいですね。一体どんなエネルギーで…
七尾百合子
嘘!何これ、電気炬燵!?
田中琴葉
炬燵が電気なのは当たり前でしょ?
七尾百合子
信じられない、こんな事に電気を使える程余裕があるだなんて。
七尾百合子
デストルドーとは経済力が違うと思ってたけど。これ程までにとは…
田中琴葉
あなた達、どんな生活してたの?
二階堂千鶴
時間ですわ。ほら、出てきなさい?作戦会議を始めますわ。
田中琴葉
え、もうそんなに経ったの。ねえ、千鶴…
二階堂千鶴
約束は守ってもらいますわよ。
田中琴葉
そ、そこを何とか。今年最初の炬燵なのよ、せめてあともう少しだけ…
二階堂千鶴
駄目です。寒いならほら、恵美デザインのフリースと腹巻きがありますわ、それ付けなさい。
田中琴葉
わ、分かったわよ。うう寒……千鶴、腹巻き取って?
七尾百合子
ん、何ですかそれ…
七尾百合子
腹巻き!嘘、そんな物どこで入手を!?
二階堂千鶴
それは当然買ったのですわ。ああ見えて恵美はお店を幾つも経営しておりますし…
七尾百合子
防寒着を別に購入出来る。デストルドー、それ程余裕があるなんて。なんて経済力…
田中琴葉
いや、むしろセーラーズ大丈夫なのそれ。去年の冬とかどうしてたわけ?
七尾百合子
防寒着ですか?セーラー服の下に新聞紙巻いてましたよ。
二階堂千鶴
新聞紙!?
七尾百合子
新聞紙って、体に巻くとあったかいんです。いい防寒着になるんですよ?
七尾百合子
あと猫を布団に入れて即席の炬燵を作ってみたんですが、それはバトルナースに怒られて…
田中琴葉
…ねえ、千鶴。
二階堂千鶴
…分かっております。百合子、好きなだけ入ってなさい。寝ないよう気をつけるのですよ?
七尾百合子
え、何ですか急に。
田中琴葉
いいのよ、ゆっくりしてて。あ、おはぎ食べる?
二階堂千鶴
お茶を入れてきますわ。おはぎなら緑茶がいいですわよね?
七尾百合子
あの…?
七尾百合子
はあ。何だか気味が悪いなあ、総帥はともかく千鶴さんまであんな。
七尾百合子
けど、これほど戦力に格差があっただなんて。デストルドー、やはり侮れない…
七尾百合子
これだけの力があれば、きっと出来る。やるわよ、世界征服!
(台詞数: 47)