田中琴葉
……あ、プロデューサー
田中琴葉
携帯が鳴ってた、ですか?マナーモードにし忘れちゃってたのかな、すみませんでした…
田中琴葉
見てみろって、もうすぐ本番ですよ?そんな時間は……
田中琴葉
わ、わかりましたから…
田中琴葉
……あ、海美ちゃんからだ
田中琴葉
ふふ、文字だけでも元気が伝わってきます。ビックリマークがいっぱいですよ、ほら
田中琴葉
…もしかして、他のみんなのメールもそうなのかな……
田中琴葉
…やっぱり。みんな、メールで私のこと応援してくれてます!
田中琴葉
「琴葉ちゃんなら、絶対大丈夫ですよ〜。自信を持って、がんばりましょー、おー!」
田中琴葉
「たまき、ことはのうた大好きだからぜーったいうまくいくと思う!」
田中琴葉
「琴葉さん、いつもみたいに素敵なステージ、みんなに見せてあげてねぇ」
田中琴葉
「終わったらまた一緒に遊びに行こうね!約束だヨ!」
田中琴葉
「遊びに行く前に、打ち上げ!いつものファミレスで待ってるからね♪」
田中琴葉
……ふふ、あの2人は応援してくれてるのかよくわかりませんね
田中琴葉
……でも、気持ちはちゃんと伝わってきます。プロデューサーも見てみますか?
田中琴葉
はい。少し恥ずかしいですけど、どうぞ
田中琴葉
……あ、志保もメールくれてる。珍しいですね…なんて、失礼かな
田中琴葉
…ふふ、やっぱり優しい子なんですね。ちゃんと伝わってるよ、志保
田中琴葉
…春香ちゃん、千早ちゃん、それに幕張公演のみんなも…
田中琴葉
あ、ふふ、すみません、なんだか涙が出てきちゃいました。嬉し涙ですね
田中琴葉
……涙と一緒に、緊張がどこかへ流れていっちゃったみたい
田中琴葉
不思議ですね、さっきまでメールなんて見る余裕なかったのに
田中琴葉
……もしかして、私が緊張してるのをわかっててケータイを?
田中琴葉
…もう、また泣いちゃいそうになっちゃいました
田中琴葉
ちゃんと、見ていてくれてるんですね……嬉しいです
田中琴葉
……ちょっとだけ、変なことを言ってもいいですか?
田中琴葉
…勘違いしそうになっちゃう時があるんです
田中琴葉
プロデューサーは、みんなのプロデューサーです
田中琴葉
私は、プロデューサーにプロデュースしてもらっているアイドルの1人です
田中琴葉
……でも、ふとした時に、プロデューサーは私だけのプロデューサーなのかなって思う時があって
田中琴葉
おかしいですよね、そんなこと思ったってプロデューサーはプロデューサーのままなのに
田中琴葉
……プロデューサーの優しさが、嬉しくって、でも時々もどかしくって
田中琴葉
だから、今だけのわがままを言わせてください
田中琴葉
今日の私のバースデーライブが終わるまで、舞台袖で見ていてくれませんか?
田中琴葉
私の今できる精一杯を、見届けてください
田中琴葉
私が目指したアイドルの理想、どこまで行けたか確かめたいんです
田中琴葉
…きっとそれは、私1人じゃたどり着けなかった道ですから
田中琴葉
プロデューサーに、自分のプロデュースしたアイドルの姿を見ていて欲しいんです
田中琴葉
…ほら、なんとなく利害の一致というか、見解の一致といいますか
田中琴葉
と、とにかく!そこで待っていてください!
田中琴葉
もう、緊張してるんですから、からかわないでください!
田中琴葉
戻ってきました、ついさっき!言葉が変なのはそのせいです!
田中琴葉
もう、プロデューサーは時々意地悪なんだから…恵美に感化されすぎです!
田中琴葉
……ふふ
田中琴葉
……ふふ、あはは……はい。余裕、出てきたかもしれません
田中琴葉
あ…そろそろ本番ですね
田中琴葉
…はい、見ていてください
田中琴葉
私、きっと今までで一番輝いてみせます
田中琴葉
……じゃあ、いってきます!
田中琴葉
ーー微睡みの中で見ていた夢から、少しずつ覚めてきて。今見ている景色は、きっと…
(台詞数: 50)