田中琴葉
それで、人形を返したら七尾さんにボコボコにされたと?
高山紗代子
はい…くそっ、百合子のやつ、急に殴るとはどういうつもりなんだ…?
田中琴葉
思ったより2人の仲は拗れているみたいね。
田中琴葉
高山さん。貴女はどうしたいの?
高山紗代子
私ですか?
田中琴葉
今の七尾さんが、貴女の知っている七尾さんと違うのは明らかなようだけれど
田中琴葉
今の七尾さんを、貴女はどう思っているの?
高山紗代子
私は…正直なところ、今のあいつは嫌いです。昔と違って生意気ですからね。
高山紗代子
…でも、昔と変わらないところもあるんですよ。私の後ろをついてくるところとか。
高山紗代子
どんな風になっても百合子は百合子。私の妹分です。
高山紗代子
だから…昔みたいに、仲良くなりたい。
田中琴葉
そう。それなら、きちんと話し合うことね。
高山紗代子
でも、どうすればいいんですか?
田中琴葉
拳で語り合うのよ!
高山紗代子
こ、拳っすか!?
田中琴葉
ええ!肉体言語以上に優れたコミュニケーションツールはないの!
田中琴葉
血と汗と涙が混ざり合えば、きっと2人は親友になれるわ!
高山紗代子
なるほど…流石は番長だ!言うことが違う!
田中琴葉
行ってらっしゃい。そして、マブダチになってくるのよ。
高山紗代子
はい!女は度胸です!
高山紗代子
(そして)
七尾百合子
で…なんなわけ?こんな人気の無い所に呼び出して。
高山紗代子
お前との関係にけりをつけにきた。
七尾百合子
はぁ?何それ?
高山紗代子
お前と再会して、色々あったよな。
高山紗代子
喫茶店でパフェ食ったり、泊まり込みで勉強会したり、ゲーセン行ったり。
高山紗代子
休日には映画館や遊園地にも行ったな。先週はプールにも行ったっけな。
高山紗代子
毎晩毎晩LI◯Eでスタンプを飛ばし合い、ツイ垢ではリプを飛ばし合う。
高山紗代子
そんな私らの関係って何だ?ただの学校の先輩後輩?違うだろ?
高山紗代子
私はそんなぬるい関係にけりをつけにきたんだよ。
七尾百合子
えっ……あ、あの…
七尾百合子
えっ……あ、あの…それってつまり…
七尾百合子
えっ……あ、あの…それってつまり…そういうこと?
高山紗代子
察しがいいな。そういう事だ。
七尾百合子
そ、そんな急にそんなこと言われても、こちらにも心の準備が…。
高山紗代子
女は度胸だ!覚悟はいいか?私はできてる。
七尾百合子
わ、私だって毎晩妄想くらいはしてきたけれど、まさか本当になるなんて…。
高山紗代子
それじゃあ…やろうぜ。殴り合い…。
七尾百合子
………………は?
高山紗代子
戦友として理解し合うには、やっぱりこれだろ。
高山紗代子
さぁ、どこからでもかかって
高山紗代子
さぁ、どこからでもかかってぶふぅ!?(ドゴッ!)
七尾百合子
………はぁ。
高山紗代子
おま…不意打ちは卑怯だろ…。
高山紗代子
ゴフッ!!(ドゴッ!)
七尾百合子
うっさい!黙れ!この、馬鹿!
高山紗代子
いたっ!ちょっ!踏むの待っ!(ゲシッ!ゲシッ!ゲシッ!)
高山紗代子
げふゥッ!!
七尾百合子
2度とその面見せんじゃねーーよ!!ばーーーか!!
高山紗代子
うう…番長…話が違う…。
(台詞数: 50)