不気味な話:山奥
BGM
MAINBGM_RMX
脚本家
りんりんりん世
投稿日時
2016-07-10 01:00:17

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田中琴葉
こんにちは。本日のパーソナリティを務めさせて頂く、田中琴葉です。
田中琴葉
今日は私が実際に体験した、ちょっと不気味な話をしたいと思います。
田中琴葉
特に面白いオチがある訳ではないのですが、頑張って話してみようと思いますっ!
田中琴葉
あれは…私が良く自転車に乗っていろんな所に行ってた頃の話です。
田中琴葉
実家から少し離れた山道を走っていたんですが、ちょっと迷ってしまったんです。
田中琴葉
「ふぅ…。迷っちゃったかなぁ。あんまり距離は来てないから大丈夫だと思うけど…」
田中琴葉
「でも、こんな綺麗な所があったんだ。やっぱり山道はこういうのが良いよね。」
田中琴葉
「…ん?何だろうあれ…。」
田中琴葉
木々の奥の方に、鳥居?のような門が見えたんです。
田中琴葉
何だか気になって、自転車をとめて見に行ってしまったんです。いつもはそんな事しないのに…。
田中琴葉
「痛た…。手首引っ搔いちゃった。随分変な所に建ってるなぁ。」
田中琴葉
門の前に着き、奥を覗いてみると、そこには普通の家々が建ち並んでいました。
田中琴葉
「こんな所にも人が住んでるんだ。山の中にしては…随分綺麗な家……。」
田中琴葉
私は門の外から中をじろじろ覗いていたんです…。でも………
田中琴葉
「あっ、やっぱりちゃんと人がいる。あれ…あの人…私の事、見てる?」
田中琴葉
…門の近くを通った人は不自然に立ち止まり、みんな私の事をジッと見つめるんです。
田中琴葉
門の近くの人だけではなく、私から見える位置の家の中にいる人も窓を開け、私を見つめています。
田中琴葉
私はゾッとして、直ぐに引き返そうとしましたが、恐怖からか体が固まってしまっていたんです。
田中琴葉
偶然とは思えない程多くの人が門の近くに集まり、私の事をジッと見つめています。
田中琴葉
頭の中では、このままじゃ危険だ、逃げろって思ってるのに、どうしても体が動きません…。
田中琴葉
そんな中、一人の男性がゆっくりとこっちに近づいてくるのがわかりました。
田中琴葉
その人以外は立ち止まって私を見ています。私がもうダメだ…と思ったその時、
田中琴葉
門の近くに停めてあった軽トラックのエンジンがかかる音が聞こえました。
田中琴葉
その瞬間、全身から汗がブワッと吹き出し、体が動くようになったんです。
田中琴葉
もう私はがむしゃらになりながら来た道を引き返し、自転車のもとまで行きました。
田中琴葉
その時色んな所に気を引っ掛けてしまっていたんですが、そんなの気にも留めませんでした。
田中琴葉
その後はあまり覚えていません。一心不乱に自転車を漕いで山を出ました。
田中琴葉
迷っていたはずなのに、何故か帰る道が頭に浮かんで来たんです。
田中琴葉
その日は怖くて仕方が無くて、ずっとお母さんの近くにいた事を覚えています…。
田中琴葉
これで、終わりです…。ご清聴ありがとうございました。
田中琴葉
今でもたまに思い出して、ちょっと怖い気持ちになっちゃいます。
田中琴葉
不思議な体験したことあるよっていう方は、引き続きお便り待ってます。
田中琴葉
今日のお相手は、田中琴葉でした。来週は…誰が来るんでしょうか?
田中琴葉
それではまたどこかでお会いしましょう。さようなら〜。

(台詞数: 34)