田中琴葉
大好きだから、大好きだから嫌いになるしかなかった。
田中琴葉
恵美は私の思いつかないような視点を見せてくれる。エレナはいつも前向きで元気を与えてくれる。
所恵美
大好きだから、大好きだから嫌いになるしかなかった。
所恵美
エレナは私の落ち込みにいち早く気づいてくれる。琴葉は私にだれよりも親身になってくれる。
島原エレナ
ダイスキだから、ダイスキだからキライになるしかなかった。
島原エレナ
コトハはみんなが幸せになるよう頑張ってくれる。メグミは困った人をほっとかない。
田中琴葉
大好きだから、大好きだから嫌いになるしかなかった。
田中琴葉
大きな手と大きな背中。プロデューサーは私を正しい方向に導いてくれる。
所恵美
大好きだから、大好きだから嫌いになるしかなかった。
所恵美
ちょっと慣れない恰好だと、プロデューサーには見られたくないと思ってしまう。
島原エレナ
ダイスキだから、ダイスキだからキライになるしかなかった。
島原エレナ
プロデューサーといると、胸のところがキュッとなって、熱くなるんだヨ?
田中琴葉
大好きだから、大好きだから嫌いになるしかなかった
田中琴葉
プロデューサーに向ける恵美の視線と、プロデューサーとのエレナの距離感。
所恵美
大好きだから、大好きだから嫌いになるしかなかった
所恵美
エレナが見せる恥じらいを含んだ笑顔。琴葉が見せる悩みと喜びの混じった笑顔。
島原エレナ
ダイスキだから、ダイスキだからキライになるしかなかった。
島原エレナ
ワタシがプロデューサーと踊っているときに見せた二人の顔。
田中琴葉
私は、恵美とエレナが好きだ。でも、プロデューサーも好きだ。
所恵美
アタシはエレナと琴葉が好きだ。そして、プロデューサーも好きだ。
島原エレナ
ワタシはメグミもコトハも好き。それに、プロデューサーも、好き。
田中琴葉
だから、
所恵美
アタシは、
島原エレナ
二人をキライになるしかないと思った。
田中琴葉
だって、
所恵美
だって、二人が大好きだから
島原エレナ
二人の悲しむ顔も見たくなかったから。
田中琴葉
だから、嫌いになれば、そんなことも気にならなくなると考えた。
田中琴葉
私は二人に今まで以上に厳しく当たろうとした。
所恵美
アタシは二人がつまずきそうでも、見ないふりをしようとした。
島原エレナ
ワタシは、決して二人の前で明るく振る舞わないようにしようとした。
田中琴葉
……そう決心してから一週間後、私達三人はプロデューサーに呼び出された。
所恵美
プロデューサーは言った。最近のアタシ達はおかしいと
島原エレナ
コトハは歌に気持ちが入っていないと言われていた。
田中琴葉
恵美は表情と動きがチグハグだと言われていた。
所恵美
エレナはダンスに切れがなく、集中できていないと言われていた。
所恵美
……原因は分かってる。でも、どうしようもない
島原エレナ
だって、ダッテ……
田中琴葉
私達が黙っていると、プロデューサーはこう言った。
所恵美
『悩みがあるならいつでも相談に乗る。俺が出来ることなら何でもする』と
島原エレナ
ワタシ達は、口を開けて、プロデューサーを見て、そして、
田中琴葉
お互いを見合って、笑った。
所恵美
琴葉が大丈夫です、と言った。
島原エレナ
メグミがファミレスに行こうって言った。
田中琴葉
エレナが率先して走り出した。
田中琴葉
事務所を出て、三人で並んで歩く。
所恵美
ファミレスに着く前から、三人でプロデューサーへの愚痴を言い合った。
島原エレナ
ダイスキだから、ダイスキだからキライになるしかなかった。
田中琴葉
でも……
所恵美
嫌いになるしかなかったから、二人をもっと大好きになれた。
(台詞数: 50)