田中琴葉
…誰かが言った。
田中琴葉
天にあまねく星々もやがては燃え尽き、宇宙は凍り付いてしまうのだと。
田中琴葉
全てはただの現象。その心、感情だって、脳内物質の反応の産物に過ぎないと。
田中琴葉
世界を観測している自分が消えれば、同時に世界も終わるのだと。
田中琴葉
…そんなの、認めない!
田中琴葉
私は叫ぶ。
田中琴葉
この瞬間、幾千万の人と心通わせた奇跡のような時間が。
田中琴葉
たかが時の流れごときで、風化してたまるかと。
田中琴葉
この身、喜び、悲しみ、苦しみ、笑い、怒り、胸を刺し貫いた恋。
田中琴葉
現象なんて単語で片づけられるほど、生易しいものではないと。
田中琴葉
この場所。共に歩む人、出会う人、去っていく人、再び出会う人。
田中琴葉
私が消えても、人々は通い合い、世界は広がっていくのだと。
田中琴葉
…嘲笑が聞こえた。
田中琴葉
その小さな身一つで、この無辺のむなしさを前に、何をするんだ?
田中琴葉
…私にあるのはこの体、そして歌と踊りだけ。
田中琴葉
あとはただ一つ、燃やすハートがあれば、それで十分。
田中琴葉
灼熱。
田中琴葉
この火は、今は小さな灯でも、無数の熱を集めて燦と輝く恒星となる。
田中琴葉
この感動は、今は身を震わせるだけでも、共鳴して宇宙すら揺るがすようになる。
田中琴葉
このストーリーは、語り継がれて新たなストーリーを生み、私が消えてもどこまでも続く。
田中琴葉
無限を、創り出してみせる。
田中琴葉
…それも幻想にすぎない、ですって?
田中琴葉
そんな言葉は。
田中琴葉
私が燃え尽きてぐずぐずの灰になってから言いなさい!!
(台詞数: 24)