高山紗代子
二人ともー、ファンレター届いたよー。
高山紗代子
えっと、こっちの段ボールが私たちの分ね(どっさ~)
所恵美
うっわー!今回もいっぱい届いたねー!
田中琴葉
それじゃさっそく読んでいきましょう!
高山紗代子
(ガサゴソ)えっと……まずはこれね。あ、私のだ!
高山紗代子
『紗代子!紗代子!紗代子!紗代子ぉぉうううわぁああああん!!!あぁあ…ああ…あっあっー!』
高山紗代子
はい次ー♪
所恵美
紗代子がツッコミを拒否した!?
田中琴葉
(ガサゴソ)……これは恵美のかしら?
所恵美
琴葉ー!見せて見せてー!
所恵美
『あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!!いい匂いだなぁ恵美…くんくん!』
所恵美
紗代子のヤツの続きじゃんこれ!
高山紗代子
どんどんいくよー♪
高山紗代子
(ガサゴソ)これは琴葉のね!
田中琴葉
どれどれ……
田中琴葉
『んはぁっ!琴葉たんのワインレッドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!』
所恵美
全部一緒じゃないか!
田中琴葉
『すいません、私にはプロデューサーという心に決めた人が……』(かきかき)
所恵美
琴葉は琴葉で何書いてるのよ!
高山紗代子
まぁどうせ、プロデューサーのチェックが入るから通らないけどね……。
田中琴葉
……………ん?
田中琴葉
ねえねえ、そっちの隅にある段ボールの手紙は何?
高山紗代子
ああ、あの段ボールは気にしなくていいわよ。
田中琴葉
でもいっぱい入ってるじゃない。
所恵美
あのね琴葉、ファンレターっていいことばかり書いてあるやつだけじゃないんだよ……。
田中琴葉
てことは、そっちの手紙はもしかして……
高山紗代子
そう、いわゆる誹謗中傷の手紙群よ。
田中琴葉
やっぱりそういうのってあったのね……。今まで見たことなかったから……。
所恵美
アタシたちが間違っても見ないよう、ちゃんとプロデューサーたちが仕分けしてくれてるからね。
田中琴葉
ねえ、その中から私のを一枚取ってくれないかしら?
高山紗代子
もしかしてあなた読む気なの!?
所恵美
悪いこと言わないから止めといた方がいいよ、マジで。
高山紗代子
私もプロデューサーに頼んで見せてもらったけど、しばらく立ち直れなかったわ……。
田中琴葉
で、でも、今後のためにも一度くらいは目を通した方がいいと思うの!
所恵美
はぁ……ったく、どうなっても知らないよ?
高山紗代子
(ガサゴソ)えっと、琴葉のは……あ、あった!
高山紗代子
はい。覚悟しておきなさい。
田中琴葉
すぅ… はぁー… よし!
田中琴葉
そ、それじゃ……(ぺらっ)
田中琴葉
――――――
田中琴葉
しくしく… しくしく…
高山紗代子
ほら言わんこっちゃない。
田中琴葉
一体私が何したっていうのよ……ぐすっ…
所恵美
琴葉~そこプロデューサーの机の下だよ~出ておいで~
田中琴葉
ぐすっ… 恵美、一ついいかしら…?
所恵美
どした~?
田中琴葉
ここ、ちょっと落ち着く……/////
所恵美
何馴染んでんだよ……。
高山紗代子
琴葉、私も入らせてくれるかしら?
所恵美
紗代子も新たな扉を叩くな!
(台詞数: 50)