黒井社長
……と言うわけだ。
七尾百合子
そんな困ります。
黒井社長
なにが困るんだい?この僕のハーレムに入れてやると言っているんだ。光栄に思うんだな。
七尾百合子
そんな勝手な……
黒井社長
さては照れているんだな。かわいい奴め。
七尾百合子
いえ、そうじゃなくて……
黒井社長
それとも恥ずかしがっているのか?とにかく…
田中琴葉
待ちなさい。
黒井社長
ん?生徒会長の田中琴葉か。
田中琴葉
さあ、あなたは早く逃げなさい。
七尾百合子
ありがとうございます。生徒会長。
黒井社長
何故邪魔をするんだ。せっかくの二人の時間を…
田中琴葉
あの子は嫌がっていたみたいだけど。
黒井社長
ハッハッハッ、この僕に話しかけられて嫌がる女などいるものか。
田中琴葉
……その自信が何処から来るのか知らないけれど…
田中琴葉
黒井君。いくらあなたが理事長の息子さんでも最近の横暴は目に余るわよ。
黒井社長
ふん。この学校はパパのモノだ。つまり僕のモノでもある。
黒井社長
僕のモノをどうしようが僕の勝手だ。教師達だって僕の言いなりだ。
田中琴葉
……アニメやゲームに出て来るような典型的なドラ息子ね。
黒井社長
そうだ、田中琴葉。お前も僕のハーレムに入れてやろう。
黒井社長
少し胸が乏しいが顔はまあまあだからな。
田中琴葉
……お断りします。外見でしか人を判断出来ない人と親しくするつもりはありません。
黒井社長
ん〜?胸が乏しいと言われたので怒ったか?
黒井社長
なんなら僕が胸が大きくなるのを手伝ってやろうか?
田中琴葉
……どうしようもないくらい最低な人ね。
黒井社長
ハッハッハッ。お前に言われるとむしろ快感に聞こえるよ。
田中琴葉
……
田中琴葉
(これはもうあれをするしかないかな)
田中琴葉
ところで黒井君。理事長はあなたの横暴をご存知なのかしら?
黒井社長
ハッ、パパは多忙だからな。最近は学校にも来ていないさ。
黒井社長
もしパパに知られたら多少はお咎めがあるかも知れないが。
黒井社長
僕は大事な跡取りだからな、パパも厳しくはできないさ!
田中琴葉
……だそうですよ、理事長。(ケータイを取り出す)
黒井社長
えっ?
黒井社長
理事長「まさかこれほどまでだとはな、馬鹿息子よ」
黒井社長
パパッ⁈
黒井社長
理事長「お前の横暴さは私の耳にも入っていたぞ。信じたくはなかったがな」
黒井社長
理事長「だから琴葉君にお前の行動を監視してもらっていたのだ」
黒井社長
理事長「そしてどうしようもないと判断したら私に連絡するよう手はずになっていたのだ」
黒井社長
そ、そんな……
黒井社長
理事長「この馬鹿息子が‼︎お前は謹慎だ。その後の処分は追って連絡する」
黒井社長
理事長「……自分の行動を振り返り頭を冷やせ」
黒井社長
理事長「琴葉君、いろいろ迷惑を掛けたね。これからも生徒会長として頑張ってくれたまえ。では」
黒井社長
な、何でだ……
田中琴葉
あなたは理事長を甘く見過ぎたのよ。
田中琴葉
この私もね。
黒井社長
く、くっそぉぉっっっ‼︎
田中琴葉
では、
田中琴葉
さようなら。
(台詞数: 49)