田中琴葉
……やっと見つけましたよ、ノリコ。私との契約を果たしてもらう時が来たのよ。
福田のり子
え!?あの時の話って、なんだか大きな話だったの?あんな「願い」を叶えただけなのに?
田中琴葉
ノリコは己の「願い」のために、私と契約を結んだのでしょ?契約は絶対よ。
福田のり子
いや、確かに『焼肉でお腹いっぱいになりたい』って、アンタに言って食べ放題したけどさ……
福田のり子
いざ会計になったら、『ライスは食べ放題』だけど、お肉はキッチリお金掛かったよ!サギじゃん!
田中琴葉
ノリコは私の言葉に納得した上で、契約したのでしょう?後からの異議は認めないわ。
福田のり子
もういいよ……アンタとさっさと縁切りたいからさ、何をすればいいか言ってよ。
田中琴葉
私の知人である、魔界の住人、メグミを追いなさい。
田中琴葉
かの者は、人間界に封印された「誓約書」を狙ってるわ。他者を望むままに支配できる品よ。
田中琴葉
メグミが手に入れれば、世界の均衡は崩れる。場合によってはメグミを滅ぼしても構わないわ。
福田のり子
……話が唐突だし、デカすぎるよ。アンタと同類の悪魔と、アタシが戦えって?無茶だよ。
田中琴葉
それは心配ないわ。私との契約の一環で、ノリコには魔界の力が備わったから。
田中琴葉
正確には、ノリコとノリコのバイクにね……音速を超え、壁を登り、銃弾すら弾く力よ。
福田のり子
え、本当?アタシのクラウザー号も凄くなってるの!?それを早く言ってよ!
福田のり子
ヒールと戦うベビーフェイスへの憧れもあるし。一丁やってやりますか!
福田のり子
それじゃあ、クラウザー号、フルスロットルで発進だ!
田中琴葉
そう。ノリコ達は無敵の魔界の力を得たわ。
田中琴葉
そう。ノリコ達は無敵の魔界の力を得たわ。……地獄の業火を身に纏う能力をね。
福田のり子
な、何これ!アタシ燃えてる!?熱っ!熱すぎるって!止まって〜!
福田のり子
……
福田のり子
非道い目に遭ったよ。確かに焼肉は好きだけど、自分で自分を焼く趣味は無いよ……
所恵美
……
福田のり子
感じる……あいつがメグミって奴だな。目の前に回り込んで、先手必勝で決めてやる!
所恵美
……わわっ、タンマタンマ!アンタがノリコなの?ちょっと話し合おうよ。
福田のり子
問答無用!アタシはさっさと終わらせたいの!
所恵美
まずはアタシの話を聞きなって、損させないからさ〜。冷たいドリンク飲む?
福田のり子
お、気が利くねえ。さっきまで燃えてたせいで、喉もカラカラ、体も熱くって……
所恵美
……どうせ、コトハにそそのかされて、アタシのところに来たんでしょ?
福田のり子
アンタ達、憎み合ってるとか、そういう話じゃないの?
所恵美
コトハはアタシのマブダチだよ〜。面倒見いいし、アタシと違って女の子らしいし、いい奴だよ。
所恵美
たださあ、思い込みがチョット強くてさ、時々暴走してるんだよね〜。
所恵美
この前も、「『婚姻届』ってのを使えば、例のカレもコトハの物なんじゃない?」って茶化したら、
所恵美
何を思い詰めたんだか、「私以外が『誓約書』を手にするのは許さない!」とか言い出して……
所恵美
ちょっとヒートアップしてたから、気持ちが落ち着くまで距離置こうとしてたんだってば。
福田のり子
……何それ。
福田のり子
でもさあ、アタシ、コトハに頼まないと元の体に戻れないし。参ったなあ……
所恵美
逆に考えなよ。『メグミを倒すまで』っていう契約だからさ、それまで力は自由に使えるし。
所恵美
取り上げられたら勿体無いじゃん!走り回るのも、悪党にお仕置きするのも自由自在でしょ?
福田のり子
そう言われればそうかな……体が燃えるのはちょっとアレだけど、受ける風は爽快だったなあ……
所恵美
慌てて結論出さなくてもいいし。あそこのバイキング店でダベろっか。アタシ奢るし〜。
福田のり子
あそこって、焼肉もお寿司も食べ放題だよね!行こう行こう!
田中琴葉
……
田中琴葉
どうやらノリコは、私の望みを果たしてくれないようですね。適任者ではなかったのでしょう。
田中琴葉
別のライダー候補を……。マコトに、「お姫様のような体験」を条件に契約を迫りましょうか。
(台詞数: 44)