周防桃子
むっす～～っ……
佐竹美奈子
獅子P「周防さん。お願いします。ちゃんとこっち向いてください。お願いですから」
周防桃子
(プイッ)
真壁瑞希
自信持ってください。いまの周防さん、とってもキュートでかわいいですよ?
真壁瑞希
獅子ノ革さんもそう思いますよね?
佐竹美奈子
獅子P「そ、そうですね。警戒してる自然な感じが、凄くうさぎっぽくて野性味にあふれています」
真壁瑞希
獅子ノ革さん。口下手な私からしても、その褒め言葉は下手くそです。とぅー・ばっと
佐竹美奈子
獅子P「申し訳ありません・・・」
周防桃子
・・・・・・桃子、絶対嫌だからね
真壁瑞希
そう言わずに、あの人気雑誌「月刊Raーbi」のグラビアですよ
真壁瑞希
周防さんも水瀬さんと一緒に事務所で愛読してるじゃないですか
真壁瑞希
しかも他のアイドルがまだ飾ったことのない、巻頭グラビア。大変な名誉です
周防桃子
うん、そうだよね。巻頭グラビアはまだ誰もやったことないんだよね
周防桃子
だって「うさぎ専門誌」だもんね!「月刊Raーbi」は!
周防桃子
何?レオのお兄ちゃんは桃子達を動物扱いするわけ?!
佐竹美奈子
獅子P「そんなつもりはありません!」
周防桃子
だいたいこのお仕事、桃子達は代打でしょ?!
周防桃子
隣のスタジオでそらさんがうさぎさんの写真撮ってたんじゃないの?!
佐竹美奈子
獅子P「そうですね。撮影は順調でした。早坂さんは動物相手でもベストショットを量産して」
佐竹美奈子
獅子P「ですが、その、私がスタジオに入った途端うさぎさんが逃げ出してしまいまして・・・」
真壁瑞希
文字通り「脱兎の如く」だったそうで。保護されてからも完全に怯えきってしまったとか
周防桃子
それで撮影続行不能なんて桃子の長い芸能生活でも聴いたことないよ!
佐竹美奈子
獅子P「昔からなんです。何故か小さい動物には嫌われてばかりで・・・」
真壁瑞希
落ち込まないでください。獅子ノ革さんの身体がちょっと大きいからびっくりしただけですよ
佐竹美奈子
獅子P「恐れ入ります・・・」
佐竹美奈子
獅子P「〆切の関係でどうしても巻頭グラビアは今日撮り終えないといけなくてですね・・・」
周防桃子
で、急きょ桃子達を呼びつけてその尻拭いをしてくれって言うんだよね
佐竹美奈子
獅子P「私のミスでこうなったことは申し訳ないと思います」
佐竹美奈子
獅子P「ですがお二人ならいい表紙になる。そう思ったので」
周防桃子
根拠は?
佐竹美奈子
獅子P「えー、その。恥ずかしながら・・・、お二人のうさぎさん、かわいいだろうな、としか」
周防桃子
あきれた・・・。レオのお兄ちゃん、それでもプロ?
真壁瑞希
いや、でも実際周防さんのうさぎさんかわいいですよ
周防桃子
瑞希さんまで何言ってるの?!もう!!
真壁瑞希
……ススス(ピトッ)……(ナデナデ)
周防桃子
ひゃあ!なに?!
真壁瑞希
すいません、身体が勝手に(ナデナデ)。私は周防さんとラブリーラビットデュオやりたいです
周防桃子
…………
真壁瑞希
周防さん。私と一緒にうさぎさんは嫌ですか?
周防桃子
…………そんなこと、ないけど
真壁瑞希
やってみませんか?二人で、いっしょに
周防桃子
…………もう、しょうがないな。今回だけだよ
佐竹美奈子
獅子P「ありがとうございます!すぐにスタジオへ」
周防桃子
レオのお兄ちゃんはついてこないで!またうさぎさん怖がらせる気?!
佐竹美奈子
獅子P「あ、はい・・・」
佐竹美奈子
獅子P「ではお任せします。現場では早坂さんの指示に従ってください」
周防桃子
桃子はプロだからね。やるからにはそらさんのオーダーに完璧に答えてみせるよ
真壁瑞希
私もがんばります。では、行ってきます
周防桃子
――――(ガチャッ)
佐竹美奈子
～物語は、まわる?～
(台詞数: 50)