佐竹美奈子
獅子P「二階堂さん、ワケを聴かせて貰えますか?」
二階堂千鶴
・・・どうしても守りたい場所があるんです
佐竹美奈子
獅子P「例の商店街ですか?」
二階堂千鶴
隠し事は出来ませんわね。そうですわ
二階堂千鶴
新しくショッピングモールが建てばあの商店街が飲み込まれるのは目に見えています
佐竹美奈子
獅子P「それで、どうするおつもりですか?」
二階堂千鶴
シアターで宣伝をしようと考えています。あそこを私の手でプロデュースして盛り上げたいのです
二階堂千鶴
獅子ノ革さんにはその為の手続きや宣伝法などプロデュースの手ほどきをお願いできませんか?
佐竹美奈子
獅子P「・・・・・・」
二階堂千鶴
やはり無茶、でしょうか?
佐竹美奈子
獅子P「いえ、アイドルの方から企画を考えるというのはいい事だと私は思います」
佐竹美奈子
獅子P「二階堂さん。あなたの真剣さは伝わりました。ですので私からも真剣に質問させて下さい」
二階堂千鶴
はい。なんでしょう?
佐竹美奈子
獅子P「その企画は、儲かるのですか?」
二階堂千鶴
え?
佐竹美奈子
獅子P「下世話に聞こえても構いません。ですが、大切な事です」
佐竹美奈子
獅子P「765シアターとして仕事を受け、アイドルの皆さんに依頼するというのなら」
佐竹美奈子
獅子P「相応しい報酬を得られるものかどうか」
佐竹美奈子
獅子P「それを見極めるのも、プロデューサーの仕事であり、責任です」
二階堂千鶴
そ、それならば私が依頼する側になります!必要な経費もギャランティも用意して!
佐竹美奈子
獅子P「それはダメです」
二階堂千鶴
そんな!
箱崎星梨花
小俣P「はいはい、そこまでよー」
佐竹美奈子
獅子P「小俣さん!」
二階堂千鶴
聴いてらしたんですか?!
箱崎星梨花
小俣P「面白そうな話はよく聴こえるのよ。アタシも混ぜなさいよ」
箱崎星梨花
小俣P「千鶴ちゃん。レオちゃんが言う事は最もよ。仕事するなら、儲かる仕事でないと」
二階堂千鶴
そんな事、私だって分かってますわ・・・
箱崎星梨花
小俣P「ねえ、千鶴ちゃん。お金って、どうやったら儲かると思う?」
二階堂千鶴
え?
箱崎星梨花
小俣P「お金集めって言うのは、要するに人集めなのよ」
箱崎星梨花
小俣P「今回のCMの件だって、人を集めるために貴方に出演依頼が来たの」
箱崎星梨花
小俣P「それを断ってでも、その商店街には人が集まる魅力がある?」
二階堂千鶴
・・・あります
箱崎星梨花
小俣P「じゃ、その魅力を教えて貰いましょうか。話はそれからよ」
箱崎星梨花
小俣P「今から2人で視察に行くわよ。それで、魅力がなければこの企画はなし。いいわね?」
二階堂千鶴
2人?獅子ノ革さんは?
箱崎星梨花
小俣P「レオちゃんはこれから仕事があるから無理無理。出かける予定なんてゼロよ」
二階堂千鶴
そ、そうなのですか?!すいません獅子ノ革さん。お忙しいならそう言ってくだされば
佐竹美奈子
獅子P「い、いえ・・・」
箱崎星梨花
小俣P「じゃ。悪いけどレオちゃん出かけて来るわね」
箱崎星梨花
小俣P「大変だと思うけど、ショッピングモールへのお断りと謝罪。宜しくね」
二階堂千鶴
え?
箱崎星梨花
小俣P「行くわよ千鶴ちゃん」
二階堂千鶴
小俣さん、その・・・
箱崎星梨花
小俣P「千鶴ちゃん、プロデュースに手出すなら覚えときなさい」
箱崎星梨花
小俣P「1個の仕事取るのに、アタシ達は死ぬほど頭下げるのよ」
箱崎星梨花
小俣P「で、受けた仕事を断る時は倍頭下げて謝るの」
箱崎星梨花
小俣P「千鶴ちゃんのやった事と、やろうとしてる事の重さ。ハンパじゃないわよ?」
二階堂千鶴
~二階堂千鶴の挑戦が始まる~
(台詞数: 50)