佐竹美奈子
いや〜、ヘラジカのヘラ泉成さんは思った以上にすごいね。何たってあの馬力だよ。
高坂海美
鹿なのに馬力ってのも変だけどね。でもさすがシカ科最大種。
佐竹美奈子
1ヶ月みっちり練習したし、これなら明日の本番も安心だね。
中谷育
ねぇねぇ。今、各地の中継ポイント設置班から連絡あったよ。スケジュール通りに進んでるって。
佐竹美奈子
了解。設置完了した所からプレゼントの搬入作業をやるよ。
高坂海美
はーい。これをやるといよいよ本番が近いって実感するよ。
中谷育
明日は私達サンタの1番の見せ場だもんね。この為に夏から準備してたんだし。
佐竹美奈子
だね。でもだからってはしゃいでミスったりしないでよ。今日にしろ明日の本番にしろ。
高坂海美
初心者じゃないんだし大丈夫だって。これでも経験豊富なんだよ。
佐竹美奈子
まぁ、それは知ってるけど。小っちゃい頃から一緒にやってるからね。
中谷育
サンタはほぼ世襲だからね。みんな小さい頃からの顔なじみだよ。
佐竹美奈子
そのサンタも最近は後継者不足だけどね…
高坂海美
世間も少子化だけどサンタも減ってるから結局仕事量はあまり変わらない、と。
佐竹美奈子
困ったもんだね。
中谷育
あ、備品管理課から連絡だ。ソリに問題無しだって。
高坂海美
中古で買ったのと使えないのをバラして組み直したのも大丈夫みたいだね。良かった良かった。
佐竹美奈子
これで1ヶ月前に起きた問題は無事解決だね。あとはバディの組み合わせだけど…
佐竹美奈子
育ちゃんは去年で引退したトナ兵衛さんとずっと組んでたよね。
中谷育
…うん。トナ兵衛さん、わたしの事いっぱい可愛がってくれたんだ。本当のお祖父ちゃんみたいに…
高坂海美
うん、本当に仲が良いお祖父ちゃんと孫に見えたよ。
中谷育
トナ兵衛さん、今年のクリスマスはお孫さんと一緒に過ごすんだって。お手紙に書いてあったよ。
中谷育
わたし、トナ兵衛さんがいなくても大丈夫ってとこ見せたいんだ。だから頑張るよ。
佐竹美奈子
うん、そうだね。それでは育ちゃんはヘラ泉成さんと組んでもらうね。
中谷育
分かったよ。ヘラ泉成さんは大っきいから頼りになりそう。
佐竹美奈子
で、海美ちゃんは去年はトナ太郎君とだったよね?今年は大学受験で来られないけど。
高坂海美
そうだね。頑張って合格してほしいよ。
佐竹美奈子
で、実際のところどうなの?
高坂海美
どうって?
佐竹美奈子
だって…去年見た時はわりと良い雰囲気だったけど?
高坂海美
な…
中谷育
照れない照れない。サンタとトナカイの恋愛は珍しくない事だよ。
中谷育
まぁ、種族が違うから子供は作れないけどね。
佐竹美奈子
(だからサンタの後継者不足の原因の一つになってるんだよね…)
高坂海美
わ、私は別に…そりゃ合格祈願のお守りは渡したけど…
佐竹美奈子
ラブラブ〜❤️
中谷育
ラブラブ〜❤️❤️
高坂海美
もう!からかうなー!この彼氏いない歴=年齢どもがーー‼︎
佐竹美奈子
ぐはぁ…
中谷育
げふぅ…
中谷育
【おまけ】
高坂海美
ねぇ、今年も来たよ。大きいお友達からのプレゼント要望の手紙…
佐竹美奈子
はぁ、毎年の事とはいえ…いや、毎年増え続けてるんだけど。困ったもんだよ。
高坂海美
「プレゼントはサンタさんが欲しいです」…毎年同じ内容だよね。
佐竹美奈子
全く、私達をプレゼントに貰っていったいナニをするつもりなんだか…
高坂海美
あれ?確か美奈子先生のそんな薄い本があったような…
佐竹美奈子
あぁ、オシゴト…
佐竹美奈子
あぁ、オシゴト…でもそれを言ったら海美ちゃんもあるよね?それも2冊も…
高坂海美
まぁ、あれは教師だからちょっと違うけどね…
佐竹美奈子
ま、とにかく。そんな薄い本的展開を期待している欲望丸出しの大きいお友達のところには…
高坂海美
ブラックサンタさんに行って貰おうね。出番だよ、朋花様♪
(台詞数: 50)