北沢志保
今日もお弁当を忘れた…また売店で何か買おうかしら…。
佐竹美奈子
あれ?もしもーし。そこのあなた!
北沢志保
えっ、私?
佐竹美奈子
うん!あなた、もしかして新任の北沢先生?
北沢志保
そうですが…あなたは?
佐竹美奈子
私もこの病院の医者だよ。佐竹美奈子って言うの。よろしくね!
北沢志保
初めまして、よろしくお願いします。
佐竹美奈子
ところで…北沢先生、お昼ご飯は済ませましたか?
北沢志保
いえ、まだですけれど…?
佐竹美奈子
だったら私が美味しいもの、ご馳走しますよ!付いてきてください!
北沢志保
えっ、いえ、そんな急にどうして?
佐竹美奈子
いいからいいから。私の部屋までレッツゴー!
北沢志保
(一体何なの?この強引な人…。)
佐竹美奈子
着いたよ!
北沢志保
ここ…食堂ですか?どうして病院にこんな所が…。
佐竹美奈子
ううん。ここは私の診療室だよ。私ね、食事療法による課金治療を行っているの。
佐竹美奈子
お腹いっぱい食べてストレス解消!食欲を満たして課金欲を減らす!それが食事の課金治療!
北沢志保
そんな治療法があるんですか…勉強になります。
佐竹美奈子
あと、患者を対象に料理教室を開いているの。ソシャゲー以外の趣味を持ってもらうためにね。
佐竹美奈子
それじゃあちょっと待っててね!腕によりをかけて作るから!
北沢志保
はい…まさか病院内で手料理を振舞われることになるなんて…。
望月杏奈
(コンコン…ガチャ)失礼します…あ、志保先生…こんにちは。
北沢志保
望月さん。こんにちは。ここに何か用ですか?
望月杏奈
美奈子先生の料理を、食べきたの…。とっても美味しいんだよ…。
北沢志保
そうなんですか。それは楽しみです。
北沢志保
ところで望月さん。あれからまだ課金は控えていますか?
望月杏奈
うん…春香さんに勝てないまま…ガチャの期間、終わったから…。
望月杏奈
……はぁ。
北沢志保
どうかしましたか?なんだか元気がないような…。
望月杏奈
杏奈ね、今やっているソシャゲー、本当に好きだったの…。
望月杏奈
それが今、あまり楽しくなくて…それが少し、寂しい…。
北沢志保
わかる気がします。課金の楽しさを知っていると、無課金は退屈で仕方ないですよね。
望月杏奈
でも…少しくらい課金したいけれど…杏奈のゲーマーとしてのプライドが…許さないから…。
望月杏奈
いつか春香さんに勝ったら、また課金する…よ…。もちろん、微課金で…。
北沢志保
その意気です。応援していますよ。
望月杏奈
ん…ありがとう…です。今は、美味しいご飯で、元気出す…ね。
北沢志保
ええ。……それにしても、佐竹先生はまだかしら?
佐竹美奈子
お待ちどうさま!炒飯一人前上がりだよ!
北沢志保
あ、来た来た……ッ!!?な、何ですかこの量!?
佐竹美奈子
何って…一人前?
望月杏奈
美奈子先生のご飯…ちょっと量が多い、から…。
北沢志保
ちょっとじゃないですよ!?
佐竹美奈子
あっ。杏奈ちゃん、また来てくれたんだ?じゃあ杏奈ちゃんにも用意するね!
望月杏奈
うん…ありがとう、です。
北沢志保
……望月さん。ちょっと聞きたいことがあるんですが。
望月杏奈
な、なに…かな…?
北沢志保
望月さん、前より少しふっくらしていませんか?
望月杏奈
い、言わない…で…。
北沢志保
(食事療法…課金癖は治っても、別の病気になりそうね…。)
(台詞数: 49)