二階堂千鶴
お疲れ様です。戻りましたわ
佐竹美奈子
獅子P「二階堂さん。お疲れ様です」
二階堂千鶴
獅子ノ革さん。お待たせしてしまって申し訳ありませんわ。前の撮影が長引いてしまって・・・
佐竹美奈子
獅子P「いえ。お気になさらず。早速ですが次のお仕事の打ち合わせを」
二階堂千鶴
はい。ありがたいことですわね。途切れることなく、お仕事があるというのは
佐竹美奈子
獅子P「・・・・・・」
二階堂千鶴
獅子ノ革さん?どうかしまして?
佐竹美奈子
獅子P「ああ、すいません。次の仕事なんですが、正直私としてはあまりいい印象ではなくて・・」
二階堂千鶴
な、なんですの?ま、まさか、は、破廉恥なお仕事とか?
佐竹美奈子
獅子P「いえ!そういういかがわしい仕事は依頼の段階でお断りしてます。安心してください」
二階堂千鶴
だったら、どんなお仕事ですの?
佐竹美奈子
獅子P「・・・こちらです」
二階堂千鶴
これは・・・
佐竹美奈子
獅子P「大手ショッピングモールのCMのオファーです。ご存知ですか?」
二階堂千鶴
え、ええ・・・。存じてますわ・・・
二階堂千鶴
(今うちの商店街の側に建設中の・・・。総合商業施設・・・)
佐竹美奈子
獅子P「先方からは二階堂さんを指名していただいてます。CM契約期間も十分ですし」
佐竹美奈子
獅子P「いわゆる、『美味しい仕事』ではあると思います・・・」
二階堂千鶴
そう・・・、ですわね・・・
佐竹美奈子
獅子P「いかがでしょうか・・・」
佐竹美奈子
獅子P「私としては、受ける受けないは実際現場に出る二階堂さんの意思を尊重します」
二階堂千鶴
・・・・・・少し、考えさせてくださいまし
佐竹美奈子
獅子P「分かりました。・・・ですが答えは早目にと言われています。三日以内に決めてください」
二階堂千鶴
分かりましたわ・・・。すいません、折角いいお仕事を見つけてくださったのに
佐竹美奈子
獅子P「いえ・・・。では、今日はこれで」
二階堂千鶴
お疲れ様です・・・
佐竹美奈子
獅子P「・・・二階堂さん」
二階堂千鶴
なんですの?
佐竹美奈子
獅子P「私は貴方に、仕事の規模や、内容の好き嫌いで仕事を選んで欲しくありません」
佐竹美奈子
獅子P「二階堂千鶴を活かせるかどうか。それを基準に考えてください」
二階堂千鶴
獅子ノ革さん・・・
二階堂千鶴
ありがとうございます。お気遣い、感謝しますわ・・・
佐竹美奈子
獅子P「いえ。みなさんに気持ち良く仕事していただくのが、私の務めですから」
二階堂千鶴
・・・ありがとうございます。それでは、失礼します
佐竹美奈子
獅子P「お疲れ様でした」
二階堂千鶴
・・・・・・
二階堂千鶴
どうしよう
佐竹美奈子
~つづく?~
(台詞数: 38)