佐竹美奈子
雨音が聞こえるときは、よく嫌な気持ちになりました…
佐竹美奈子
あの時もそうだった…
佐竹美奈子
みんなでバックダンサーとして一つの目標に向かっているはずだったのに…
佐竹美奈子
気付けば、自分のことでいっぱいいっぱいになっていた…
佐竹美奈子
精神的にも不安定で…
佐竹美奈子
余裕がなかったんだと思う。
佐竹美奈子
心に暗雲が立ち込めて…
佐竹美奈子
すっかり雨模様になっていたよね…
佐竹美奈子
みんなの心はもうバラバラで…
佐竹美奈子
そんな時かな…
佐竹美奈子
ポツリ、ポツリと雨音がしだしたのは…
佐竹美奈子
その雨音は私の耳にまるで湿気のようにこびりついて離れない。
佐竹美奈子
気持ち悪いような音だった。
佐竹美奈子
毎日が憂鬱で…
佐竹美奈子
不安に押し潰されそうだったけど…
佐竹美奈子
それでも必死にしがみついて、頑張った…
佐竹美奈子
だから周りの事がよく見えなかったのかな…
佐竹美奈子
でもね、憧れていた人の言葉で救われたんだ。
佐竹美奈子
共に歩まなくちゃいけない仲間の言葉で気付かされました。
佐竹美奈子
私は一人じゃない。
佐竹美奈子
誰かが隣にいてくれることに…
佐竹美奈子
それから雨音はすっかり気にならなくなりました。
佐竹美奈子
だって…その音は、仲間の笑い声に変わったんです!
佐竹美奈子
ある日、プロデューサーさんがこんなことを言っていた気がします。
佐竹美奈子
『雨降って地固まる、そう思えば思うほど、雨って美しいと思わないか?』
佐竹美奈子
それはもうドヤ顔で!
佐竹美奈子
でも、その通りだと思いました。
佐竹美奈子
雨は美しいです。
佐竹美奈子
ポツリ、ポツリ…
佐竹美奈子
今ではそんな雨音が心地よく感じます。
佐竹美奈子
「急がなきゃ…」
佐竹美奈子
「せっかく焼いてきたのに冷めちゃうよー、うう…」
佐竹美奈子
「もうみんなスタジオにいるのかなー?」
佐竹美奈子
「志保ちゃんあたりは可奈ちゃんと猛レッスンしてそうだなー」
佐竹美奈子
「志保ちゃんときたら可奈ちゃんのダイエットにものすごく躍起になっているから…」
佐竹美奈子
「オーバーワーク気味じゃないといいけど…」
佐竹美奈子
「でも、その為の差し入れだよね!」
佐竹美奈子
「わっほーい♪可奈ちゃん待っててね!」
佐竹美奈子
「きゃあっ、雨が強くなってきてまた濡れちゃった~、ううっ」
佐竹美奈子
「でも、こんな天気も悪くないかな…」
(台詞数: 40)