
佐竹美奈子
○月×日エビチリ定食

佐竹美奈子
社内でも食わせる店と話題だった佐竹飯店に行ってみた。

佐竹美奈子
大盛というほど大盛でもないが、コストパフォーマンスは抜群だ。また来たい。

佐竹美奈子
○月△日麻婆豆腐定食

佐竹美奈子
ここ最近、佐竹飯店に通っている。ここは食わせる店じゃない。食いたくなる店だ。

佐竹美奈子
一度食べると病みつきになる。ガタイのいい男性が多いのも肯ける。

佐竹美奈子
○月★日酢豚定食

佐竹美奈子
食わせる店と言われる理由が分かった。なんなんだこの酢豚の量は。

佐竹美奈子
どうやら、あのポニーテールのバイトがいると自然と量が多くなるようだ。

佐竹美奈子
それに負けじとお客の数も多い。これが本当の看板娘というやつか。

佐竹美奈子
○月◆日餃子定食

佐竹美奈子
今日も大盛。ポニーテールの子はバイトではなく店長の娘さんらしい。今度から大盛娘と呼ぼう。

佐竹美奈子
○月▽日木須肉定食

佐竹美奈子
今日は普通盛り。常連さんに聞いたところ、大盛娘はアイドルをやっているらしい。

佐竹美奈子
765プロと言えば、名前の売れたアイドルが多くいるがTVで見た覚えはない。

佐竹美奈子
大盛娘は今日からアイドル合宿らしい。普通盛りが寂しく感じる。

佐竹美奈子
△月×日ラーメン

佐竹美奈子
アイドルって凄い。765プロライブシアターに行き、大盛娘のライブを観た感想だ

佐竹美奈子
あれだけ多くの観衆を魅了する力……一体、彼女の原動力は何なのだろう?

佐竹美奈子
△月★日棒棒鶏定食

佐竹美奈子
大盛娘にライブの感想を伝えると、照れながらも喜んでくれた。

佐竹美奈子
他のお客さんもライブには通っているらしく、意気投合して紹興酒まで飲んでしまった。

佐竹美奈子
酔いつぶれて、机に突っ伏していると、「看板ですよ」と起こされた。

佐竹美奈子
……目の前に、女神がいた。

佐竹美奈子
☆月▼日酸辣湯麺

佐竹美奈子
胸がいっぱいだった。もちろん大盛の酸辣湯麺のせいではない。

佐竹美奈子
あの日以来、大盛娘のいるときを狙ってここに来るようになってしまった。

佐竹美奈子
お陰で、先月まで入ったズボンがかなりキツイ。……運動をしなければ。

佐竹美奈子
☆月●日担担麺

佐竹美奈子
店内をよく見たら、大盛娘を狙っているのは私だけじゃない気がしてきた。

佐竹美奈子
大盛娘のハートは渡さない。俺は彼女に胃袋を捧げるのだ。

佐竹美奈子
☆月☆日

佐竹美奈子
☆月☆日チキンかあさん煮定食

佐竹美奈子
大盛娘には彼氏がいるようだ。店の前に止まった車に乗り込む大盛娘を見てしまった。

佐竹美奈子
運転席にいた男の顔は忘れることが出来そうにない。

佐竹美奈子
◇月○日エビチリ定食

佐竹美奈子
久しぶりに佐竹飯店に来た。やはり食いたくなる店だ。

佐竹美奈子
大盛娘の姿はTVでも見かけるようになった。着実にファンを増やしているようだ。

佐竹美奈子
◇月◇日天津飯

佐竹美奈子
奴が来た。忘れもしないあの顔の奴が来た。偶然にも今まであわなかったが、やはり奴も常連らしい

佐竹美奈子
どうやらほかの常連連中とも仲がいいようだ。

佐竹美奈子
◇月×日チャーハン

佐竹美奈子
なんと、彼は大盛娘のプロデューサーだった。それなら大盛娘が車に乗り込んだ理由も納得できる。

佐竹美奈子
話してみると凄くいい奴だった。ためしに、大盛娘のアイドルとしての原動力は何かと聞いてみた。

佐竹美奈子
彼の答えを聞いた俺は、彼女の一ファンに戻ることを決意した。

佐竹美奈子
◇月★日酢豚定食

佐竹美奈子
今日も料理は大盛で、大盛娘はいつものようにくるくると働いている。

佐竹美奈子
酢豚を口に放り込む。甘辛いタレが口に広がり、大盛娘のプロデューサーが言った答が頭をよぎる。

佐竹美奈子
「いらっしゃいませぇ~♪」

佐竹美奈子
愛にあふれた笑顔と声で、今日も佐竹飯店は小さなステージとなった。
(台詞数: 50)