北沢志保
美奈子さん、お疲れ様です。キッチンの片付けのお手伝いに来ました。
佐竹美奈子
志保ちゃん。フロアの片付けもあるのに、気を遣わなくてもいいんだよ?
北沢志保
ですが、美奈子さんはキッチン担当だから、とても疲れているはずです。
北沢志保
今日もお客さんがたくさん来て、ほとんど休めていないでしょう?
佐竹美奈子
うーん…確かにそうかも。
北沢志保
でしょう?ですから、掃除や皿洗いは私に任せてください。
佐竹美奈子
それじゃあ、お願いしようかな。
北沢志保
……本当は、フロアだけじゃなくてキッチンの人手も増やして欲しいんです。
北沢志保
ですが、なかなか難しくて…すみません。美奈子さんに負担をかけてしまって。
佐竹美奈子
志保ちゃんが謝ることないよ!私が好きでやってることだもん!
佐竹美奈子
私、元々は中華専門じゃない?だから、色んな料理ができて楽しいの。
佐竹美奈子
家庭料理も作れて、まるで花嫁修業みたい!なんてね。
北沢志保
ですが…。
佐竹美奈子
…私ね。みんなを太らせるのが好きみたいに、よく誤解されるんだ。
北沢志保
(誤解?)
佐竹美奈子
でもね、私はただ、私の料理を食べてもらうのが好きなの。
佐竹美奈子
私の料理を食べて、「美味しい」って言ってもらうのが好き。
佐竹美奈子
たまに厨房から顔を出すとね、私の料理を食べるお客さんの嬉しそうな顔が見れるの。
佐竹美奈子
だから私は今の仕事が大好きなの!
北沢志保
お客さんの喜ぶ顔が好き…。アイドルも料理人も同じなんですね。
北沢志保
料理をしている時の美奈子さん、ステージの上と同じくらい輝いています。
佐竹美奈子
ほんと?嬉しいな!
北沢志保
(美奈子さん…ただ純粋に料理を振る舞うのが好きなのね。)
佐竹美奈子
あ、そうそう!お客さんで思い出した!
北沢志保
どうかしたんですか?
佐竹美奈子
よく閉店間際に来て、カレーライスを注文するお客さん、いるじゃない?
佐竹美奈子
あの人の二の腕、良い感じになってきたと思わない?
北沢志保
…………。
佐竹美奈子
あと、よく窓際の席に座っている不健康そうな学生さんも、見違えたよね!
北沢志保
……美奈子さん。
佐竹美奈子
な、何かな?
北沢志保
また勝手に料理の量を増やしたんですか?
佐竹美奈子
ひっ!?い、いやだなぁ。ちょっとだけだよ…あはは。
北沢志保
材料の使い込みが激しいと、千鶴さんに叱られたばかりですよね?
佐竹美奈子
うぐぅ!?そ、それは…。
北沢志保
勝手に量を増やすな、規定の量を守れとあれほど言われたのに…。
北沢志保
これ、店長に報告しますね。
佐竹美奈子
いやーー!!やめてーー!!それだけはーー!!
北沢志保
駄目です!一時期、大食いマニアの溜まり場になって大変だったんですから!
北沢志保
これを機にしっかり反省してもらいます!!
佐竹美奈子
えーー!!そんなーー!!
北沢志保
(はぁ。やっぱりキッチンに人を増やしてもらおう。)
(台詞数: 42)