
佐竹美奈子
真暗い一人部屋、窓から射す光に誘われてカーテンを開けてみた。

佐竹美奈子
そこに広がる眩しい銀世界はとても幻想的で、暫く見惚れてしまった。

佐竹美奈子
賑わう人達から、自然と零れてゆく笑顔。

佐竹美奈子
それを眺めていたら、昨日の雨が嘘の様に、空は輝いて。

佐竹美奈子
この空みたいに、私の胸は晴れ渡ったの。

佐竹美奈子
その時ね、君に今会いに行かなくちゃって、そう思ったんだよ。

佐竹美奈子
だって、悲しむ為に恋をしたわけじゃないから…

佐竹美奈子
だから、私の今の気持ち、ちゃんと伝えようって思えたの。

佐竹美奈子
心のまま、ありのままの私が貴方に届きますように…

佐竹美奈子
貴方との思い出が私を強くしてくれた。

佐竹美奈子
貴方と過ごした日々は、本物だから…

佐竹美奈子
幸せ咲き誇ってくよ…貴方に…

佐竹美奈子
そんな貴方は、私の初めての青春。

佐竹美奈子
どこに行けば会えるのかなんて、そんな事、見当もつかなかったけど…

佐竹美奈子
気付けば、ほら、いつもの待ち合わせ場所に足を運んでた。

佐竹美奈子
ここは、貴方と私の思い出の分かれ道。

佐竹美奈子
私と貴方の、初めての恋愛が始まった場所。

佐竹美奈子
どの位待ったかな…、貴方はまだ現れない。

佐竹美奈子
もう無理なのかな…、そう思って、ほんのちょっと俯いた時。

佐竹美奈子
後ろの方から、微かに私を呼ぶ声がする。

佐竹美奈子
一瞬で貴方だって解ったよ。

佐竹美奈子
その瞬間に、振り向いて、貴方のもとへ走ってゆく私。

佐竹美奈子
まっすぐに、その胸にまで…届いた時、触れた時、私、泣き出してたの…

佐竹美奈子
「どうしたんだろう…」

佐竹美奈子
「嬉しいはずなのに…」

佐竹美奈子
「困らせちゃってごめんね、でも聞いて欲しいの」

佐竹美奈子
「もう嫌だよ…」

佐竹美奈子
「この手離さないでね…」

佐竹美奈子
「私の傍にいて、ずっと…」

佐竹美奈子
_「大丈夫だよ、もう離さないから」

佐竹美奈子
_「あのさ、今日は何か知ってるよね?」

佐竹美奈子
_「これ、僕からのプレゼント」

佐竹美奈子
_「昨日はこれを取りに行ってたんだ、内緒にしてごめん…」

佐竹美奈子
_「だけど、メリークリスマス」

佐竹美奈子
「ありがとう…嬉しい」

佐竹美奈子
_「開けてみて」

佐竹美奈子
「うん…」

佐竹美奈子
貴方のプレゼントを解いてみたら…

佐竹美奈子
そこには、寄り添った一組の、イニシャル入りのシルバーリング。

佐竹美奈子
それは貴方から、私への初めてのサプライズ。

佐竹美奈子
_「大好きだよ、美奈子」

佐竹美奈子
「うん…」

佐竹美奈子
「私も…貴方が好き…」

佐竹美奈子
私を好きでいてくれてありがとう…

佐竹美奈子
いつまでも、私も貴方の事を好きでいるね。

佐竹美奈子
そう、心に誓った。

佐竹美奈子
桜が舞う頃に巡り合って。

佐竹美奈子
花火が舞う時に初めて手を繋いで…。

佐竹美奈子
木枯らしが舞う日に初めて抱きしめてくれた。

佐竹美奈子
そして私と貴方は、雪が舞う季節に、初めてのキスをする…。
(台詞数: 50)