横山奈緒
はぁ… はぁ…
横山奈緒
も、もうだめや……ここ3日間飲まず食わずでやってきたけど、もう限界や……。
横山奈緒
ぐすっ…私、このままここで誰にも知られずに……。
横山奈緒
こんなことになるなら、あの時無理してでも美奈子の料理食べておくんやった……。
横山奈緒
ああ……神様仏様、なんでもいいから私を助けて……。
野々原茜
どうやらお困りのようだね、よこちゃん♪
横山奈緒
……………。
野々原茜
お~いよこちゃ~んもしも~し
横山奈緒
あかん、ついにお迎えが……しかも来たのが悪魔やん……。
横山奈緒
これでもそれなりに真っ当に生きてきたつもりなんやけどな……現実は非情や……(泣)
野々原茜
ちょっ!茜ちゃん悪魔じゃないよ!こう見えても神様だよ!アイアムゴッド!
横山奈緒
……ゴッ…ド……神様……?
野々原茜
うんうん!だからもっと崇め奉って!
横山奈緒
ウソや!そんななりした神様がおるか!
横山奈緒
どう見たってデビルやん!イービルやん!イ○ナズン唱えたらMP足りんやつやん!
野々原茜
失礼な!メガ○テくらいのMPはあるよ!神様だもん!
横山奈緒
だったら今すぐ唱えてくたばれ!この悪魔!
野々原茜
うわひどっ!よくそんなこと言えるね!この鬼!悪魔!小鳥!
横山奈緒
悪魔はお前やろ!
佐竹美奈子
ち、ちょっと落ち着いてよ茜ちゃん。一向に話が進んでないよ?
横山奈緒
あっ!そちらの方はもしかして……!
佐竹美奈子
どうも申し遅れました。私が仏様です。
横山奈緒
あなたが仏様……なんまんだぶなんまんだぶ……
野々原茜
ぶ~、この茜ちゃんとの差は何なの?
佐竹美奈子
まぁその衣装じゃ仕方ないよ。
佐竹美奈子
あ、奈緒ちゃん、はいこれ。
横山奈緒
……ん?何なんこの白い板みたいなんは?
佐竹美奈子
何って「ナン」だよ。
横山奈緒
ナンってあのインド料理の?
佐竹美奈子
そうだよ。あのカレーに付けて食べるやつだよ。
横山奈緒
なんでなん!?なんでナンなん!?
佐竹美奈子
いやだって、「ナン」でもいいから助けてって……。
横山奈緒
あれそういう意味ちゃうわ!
野々原茜
よこちゃんよこちゃん、さっきからなんなん言ってるけど……
野々原茜
もしかして「ナン」と掛けてた?ご、ごめんねよこちゃん!全然気づかなかったよ!
横山奈緒
別にボケてへんわ!これはそういう口調や!
横山奈緒
ほ、仏様、美奈子の格好してるってことは、もしかして料理とか作ってくれたり……じゅる
佐竹美奈子
え~嫌だよ~
横山奈緒
な、なんでなん!?
野々原茜
ほらまた「ナン」って言った~
横山奈緒
お前はちょっと黙っとれ!
佐竹美奈子
だって奈緒ちゃん、この間私の料理残したでしょ?料理残す人にはちょっと……
横山奈緒
そ、そんな殺生な~……。
野々原茜
よこちゃん、そろそろセリフ数も少なくなってきたし、茜ちゃんたちはもう行くね!
佐竹美奈子
あ、このナンはあげるよ!それじゃばいば~い♪
横山奈緒
ウソやろ!ちょっ、ホンマに助けて~!
横山奈緒
……はぁ、行ってもうた……。
横山奈緒
しゃあない、ナンでも食うか(ぱくっ)
横山奈緒
……う、うまっ!なんなんこれ!いやこれはナンなんやけど!
横山奈緒
〈こうして奈緒がナンの美味しさを広めるため本格カレー店を開くのは、また別のお話〉
(台詞数: 50)