佐竹美奈子
よ～し、オープニングの全員曲が、いい感じで歌えました!
佐竹美奈子
私のソロやユニット曲は、しばらく後ですね。ちょっと休憩します。
佐竹美奈子
それにしても、この頃学生さんっぽいファンの人が多いですよね。夏休みだからかな?
佐竹美奈子
(夏休み、か……)
佐竹美奈子
(小さな頃は、夏休みが好きじゃなかったなあ、私。)
佐竹美奈子
(お店をやってるから、家族旅行したことがなくて、絵日記に描けることが無かったっけ。)
佐竹美奈子
(毎日同じことを描いた日記を出すのも嫌だったし、友達と話が合わなかったんだ。)
佐竹美奈子
(でも、あの夏休みから変わったんだ。)
佐竹美奈子
(うちの近所に、受験勉強に集中するために、学生のお兄さんが一夏だけ来て……)
佐竹美奈子
(短い間だけだけど、店の裏通りで遊んでた私と話してくれたんだ。)
佐竹美奈子
(お店の子だから、どこにも行けないからつまらない、って言ったら……)
佐竹美奈子
(『だったら、夏の間に一生懸命お料理を勉強したらどうかな?』)
佐竹美奈子
(『料理の出来る女の子はもてるし、将来いいお嫁さんになるよ』って。)
佐竹美奈子
(それから私、夏休みの度に頑張って、料理や家事が出来るようになったんだっけ……)
佐竹美奈子
え、どうかしましたプロデューサーさん。
佐竹美奈子
え、どうかしましたプロデューサーさん。……リボンがズレているって?
佐竹美奈子
いけないいけない、出番までに直しておきますね。
佐竹美奈子
(……この髪型にしたのは、その次の夏からだったっけ。)
佐竹美奈子
(今年からはあのお兄さんが来ないって聞いて……また会えた時すぐ見つけてもらえるように、)
佐竹美奈子
(大きなリボンを着けたらいいんじゃないかって、子供の頭で考えたんだよね、私。)
佐竹美奈子
(あれからずっと。私の思いは、あの時と同じ……)
佐竹美奈子
……あ、ちょっと考え事してました。……疲れてるわけじゃないですよ。
佐竹美奈子
……アイドル活動、大変じゃないか、ですか?そんな事、無いです。嬉しくて仕方ないです。
佐竹美奈子
(……そうだ。アイドルになるなんて話も、あの時したんだっけ。)
佐竹美奈子
(テレビに出てる芸能人さんは、いろんな場所に行けて羨ましいって話したら……)
佐竹美奈子
(『アイドルにでもなったら、真っ先にファンになってやるよ』、なんて。)
佐竹美奈子
(……すっかり忘れちゃってるんだもんなぁ。ちょっと淋しいな。)
佐竹美奈子
(歌もダンスも一生懸命やってるし……トップの娘までではなくても、……む、胸だって……)
佐竹美奈子
……はい?あ、余裕があるなら歌詞のチェックを、ですね。
佐竹美奈子
「(いつか)特別な存在になりたいから」……
佐竹美奈子
(プロデューサーさん、どんな気持ちで、私にこの曲をくれたのかな?)
佐竹美奈子
(私はとっくの昔に、運命を感じちゃってるんですからね!)
佐竹美奈子
は～い、それじゃあ、バシッと歌ってきますね、プロデューサーさん!
佐竹美奈子
(……ずっと一緒が、いいな。)
(台詞数: 34)