
所恵美
だからさ、まだ今の可憐の力じゃムリだって! もうちょっと段階を踏んでからじゃないと……、

篠宮可憐
……でも、やってみないと分からないよね……? お願い……!

所恵美
う〜ん……アタシじゃ可憐の説得はムリっぽいかな〜……。何か可憐を止めるきっかけは……。

中谷育
可憐さん! それに恵美さんも!

所恵美
おっ、育じゃん! やっほ♪

篠宮可憐
……あ、育ちゃん……久し振り。

中谷育
そういえばさっき、何か言いあいをしてたみたいだけど、どうしたの?

所恵美
あ、そうそう聞いてよ〜! 可憐ってば、このキンセツジムに挑戦するんだって聞かないんだよね。

中谷育
ジムにちょうせん……? まえむきなのはいいことだと思うけど……。

所恵美
前向きなのはいいんだけどさ、問題は可憐がまだ1体しかポケモンを持ってないことなんだよね。

中谷育
えっと、その1体ってもしかして……。

所恵美
そうそう。トウカシティの横の草むらで捕まえた“あのラルトス”だよ。

篠宮可憐
……この子も立派に育ったし、そろそろジムで戦わせても……。

所恵美
だからここのジムリーダーにはその子だけじゃ敵わないって。はぁ、どうすれば……。

所恵美
……まてよ、育もトレーナーで、確か可憐と同じくらいに……。

所恵美
……ねぇ、育。今バッジ2つ持ってるんだよね?

中谷育
……? そうだけど……どうしてわかったの?

所恵美
細かい事は気にしないの☆ それよりも、育にちょ〜っと頼みたいことがあってね。

中谷育
……? いいけど……なにを?

所恵美
今ここで、可憐と1対1でバトルしてくれる?

篠宮可憐
……え、ええっ!? 今ここで育ちゃんと、バトル……? でもジムは……?

所恵美
育に勝てないようじゃ、ここのジムリーダーには敵わないよ。育、引き受けてくれる?

中谷育
……だって、桃子ちゃん。ここは恵美さんのいう通りにした方がいいのかな?

中谷育
桃子「そうだね。それに、育もここでつまづいてるようじゃあのジムリーダーには勝てないよ。」

中谷育
それもそうだよね。…わかった!恵美さん、わたし可憐さんと戦うよ!

所恵美
オッケー♪ それじゃ、街中で戦うのも迷惑だし、少し広い場所に移動しよっか。

所恵美
––––––––––––––––––––、

所恵美
この辺りでいいかな……っと。ルールは1vs1、道具・交代禁止のシングルバトルでオッケー?

中谷育
うん、わかった。それじゃ、わたしは……、

中谷育
うん、わかった。それじゃ、わたしは……おいで、ワカシャモ!《ポンッ》

中谷育
桃子「ワカシャモ……? 相性を考えたらクチートの方がいいんじゃ……?」

中谷育
最初はそう思ったんだけど、わたしとしては最初のパートナー同士で戦いたいかな、って思ってね。

中谷育
桃子「そっか。エスパー技には気をつけてね。」

中谷育
桃子「……といっても、ラルトスが相手なら力押しでも勝てそうだけど–––––、」

所恵美
にゃはは♪ ちょっと誤解させちゃったみたいだね。確かに“あのラルトス”とは言ったけど……、

所恵美
可憐が“今持ってる”のがラルトスだなんてひとことも言ってないんだよね♪

所恵美
桃子「……えっ? じゃあ、まさか……!」

篠宮可憐
……えっと、おいで。

篠宮可憐
……えっと、おいで。……キルリア。《ポンッ》

篠宮可憐
桃子「……っ! 予想はしてたけど、もう進化させてたの……!?」

所恵美
可憐もそれなりに素質は持ってるからね。油断してると返り討ちにあうかもよ?

中谷育
そう、みたいだね。がんばろうね、ワカシャモ。《コクッ》

所恵美
あ、そうそう。審判はアタシでいい? 別にえこひいきとかしないからさ。

所恵美
桃子「うん、いいよ。恵美さんなら安心して任せられるし。」

所恵美
信頼してくれるのは嬉しいね♪ んじゃ、始めよっか!

篠宮可憐
……ジムに挑戦するためにも、まずは育ちゃんに勝たないと……だから……、

中谷育
可憐さんを倒せなくちゃ、ここのジムリーダーにも勝てないよね……だから……、

所恵美
えー、これより、ジムの挑戦をかけた可憐と育のバトルを開始します! ……なんてね☆

篠宮可憐
(この戦い……、)

中谷育
(負けられない……!)
(台詞数: 50)