高木社長
…………
高木社長
ソワソワ ソワソワ
北沢志保
おはようございます。
高木社長
!
高木社長
おお、北沢君か。おはよう。
高木社長
(北沢志保君。確か彼女は記憶力がバツグンに良かったはず……)
高木社長
北沢君。突然だけど、今日は何の日だか、知っているかね?
北沢志保
今日、ですか?そういえば……
高木社長
うむ!うむ!
北沢志保
確か、美空ひばりさんに国民栄誉賞が贈られた日、ですよね?
高木社長
ほ、ほう……そうなのかね?
北沢志保
はい。彼女は12歳でデビューして、天才少女歌手と言われるようになりました。
北沢志保
歌手とアイドルの道は少し違うかもしれませんが、トップを目指すという点では同じだと思います。
北沢志保
私も1日でも早くトップアイドルになれるよう、全力で頑張ります!
高木社長
う、うむ。その通りだ!これからもその気持ちを忘れずに、頑張ってくれたまえよ!
北沢志保
はい!ありがとうございます。
高木社長
(……私の求めていた回答とは違っていたが、やる気がある事は非常に喜ばしいことだな)
高木社長
…………
高木社長
ソワソワ ソワソワ
所恵美
おっはよー!みんな、今日も元気かなー?
高木社長
!
高木社長
おお、所君か。おはよう。
高木社長
(所恵美君。彼女の特技は人の誕生日を覚えること……彼女ならば!)
高木社長
ウォッホン!あー、所君。今日は何の日だったか、覚えているかね?
所恵美
え、今日?う~ん、何かあったような……
所恵美
え、今日?う~ん、何かあったような……な~んちゃって。ちゃんと覚えてるに決まってるじゃん!
高木社長
おお、さすがだね!して、その答えは?
所恵美
今日は「クラスメイト」の誕生日なんだよね~。ちゃ~んとお祝いしてあげないと!
高木社長
\どんがらがっしゃーん!/
所恵美
うわっと!? 社長、急に春香みたいにコケちゃたりして大丈夫?
高木社長
う、うむ、このぐらい、なんともないよ、はは、ははは……。
所恵美
あれ?そういえば、社長って今日の午後からTV局で打ち合わせとか言ってなかったっけ?
高木社長
む、もうそんな時間か。急いで行かなければ。そういえば、音無君は外出中だったか……。
高木社長
あー、すまないが、北沢君に所君。特に用がないなら、事務所の留守を頼めないかね?
北沢志保
別に構いませんよ。私達の事は気にせず、行ってきて下さい。
高木社長
ありがとう。では、よろしく頼むよ。
所恵美
はーい!社長、気を付けてねー!
高木社長
(はぁ……。やはり私の誕生日なんか、誰も覚えてくれていない、かぁ)
高木社長
(いやいや、彼女達が光ならば、私は影。影には影にしかできない役割というのがあるのだ)
高木社長
アイドル諸君らがより一層輝けるよう、この高木順二朗、気持ちを引き締めていかんとな!
高木社長
────────
所恵美
……志保、社長はもう行った?
北沢志保
ええ、行ったみたいですね。
所恵美
にゃはは♪ 作戦の第一段階は大成功だね!
北沢志保
ええ、次は第二段階──
北沢志保
ええ、次は第二段階──社長の誕生日をお祝いする、サプライズパーティーの準備ですね。
所恵美
「みんな、社長が出かけたから、それぞれ準備に移ってね!」っと。よし、送信完了!
北沢志保
社長、私達のサプライズ、喜んでくれるでしょうか?
所恵美
そんなの決まってるじゃん!誕生日のお祝いは、どれだけ歳を重ねても嬉しいもんだよ!
北沢志保
そうですね。社長が帰ってくるまであまり時間がありません。急いで準備を始めましょうか。
(台詞数: 50)