所恵美
杏奈と環の、起き抜けの一言は『怖い夢見た』だった。【アイエナー】
所恵美
…アタシのせいじゃないよね?
所恵美
――――――――――。
所恵美
今日は平日ということで杏奈と環は学校に行くらしい。環と一緒に学校までついて行くことに。
所恵美
環に、今日はアタシ頑張るねというと、あまり分かっていないながらも頑張れと言ってくれた。
所恵美
そんなことを話しながらだと、あっという間に小学校に到着した。
所恵美
手を振ると環も大きく手を振り返してくれた。…周りの子が何事かと見てるのはいいのかな?
所恵美
…さて。アタシの決戦の地に向かおうか。
所恵美
…さて。アタシの決戦の地に向かおうか…と、その前に。
所恵美
――――――――――。
所恵美
病院で眠っているアタシの体の所へ行く前に、一度劇場へ顔を出すことにした。
所恵美
あまり大きな理由ではないのだけど、昨日杏奈と話をしてふと気づいた。
所恵美
…そういえば、プロデューサーに一度も会ってなかったなって。
所恵美
杏奈と環の二人の話を聞くと、どうやらアタシが仕事出来ない事の穴埋めとかに奔走してたらしい。
所恵美
それでも、外回りの合間を見計らってアタシと琴葉、それにエレナのお見舞いに来ていたとか。
所恵美
…入れ違い、ってわけじゃないけど結果的にそうなっちゃってたんだね。
所恵美
そんな訳で、もしかしたらこの時間ならプロデューサーか誰かがいるんじゃないかと思って。
所恵美
扉も開けず、適当な壁をすり抜けて事務所の中へ。
所恵美
学生組は誰もいないのは分かってたけど、もしかしたら成人組はいるかなと思ってたけど…。
所恵美
どうやら誰もいない…っぽい雰囲気。とりあえず、劇場の事務室へ行ってみる。
所恵美
どうやら誰もいない…っぽい雰囲気。とりあえず、劇場の事務室へ行ってみる…と、そこには。
所恵美
パソコンのキーボードに顔を突っ伏して、電池が切れたみたいに寝てるプロデューサーがいた。
所恵美
どうやら仕事中に寝落ちしてしまったらしい。通常業務のほかにいろいろ緊急があったもんね…。
所恵美
起こすのも可愛そうだし、そもそも起こす手段はない。ブランケットをかけてあげられないけど。
所恵美
……。
所恵美
……プロデューサーのデスクトップってどうなってるんだろ。ちょっと覗いてみちゃお♪
所恵美
普段はあんまり見る機会なんてないもんね。さてさて、どんな仕事してるのかな?
所恵美
普段はあんまり見る機会なんてないもんね。さてさて、どんな仕事してるのかな…え?
所恵美
軽い気持ちで電源が付きっぱなしの画面を見て、アタシは思わず動きが止まってしまった。
所恵美
画面に映し出されていたのは、とあるイベントの企画書。作成日時を見ると、昨日の日付。
所恵美
その企画の主役は…。
所恵美
その企画の主役は…アタシだった。
所恵美
自分で言うのもなんだけど、いつ目が覚めるか分からない人間がメインの企画を作るなんて。
所恵美
…きっとプロデューサーは、アタシがすぐに目覚めるって信じてくれてるんだよね。
所恵美
何の疑いもなく、アタシの事を信じてくれているのとが嬉しくて。
所恵美
触れないのは分かってるけど、思わず、抱き着いてしまった。
所恵美
ありがと、プロデューサー。
所恵美
ありがと、プロデューサー…よしっ。
所恵美
プロデューサーから離れる。そのまま部屋から出ようとして、プロデューサーへ振り返って。
所恵美
それじゃプロデューサー、行って来るよ。またあとでね。
所恵美
…行こうか。アタシの今までの人生で、一世一代の大勝負へ。
(台詞数: 41)