所恵美
……もしもし。プロデューサー?
所恵美
ゴメンねこんな時間に。寝てた?
所恵美
……うん。どうしても聞いて欲しい相談があって。
所恵美
プロデューサーはさ、アタシの魅力ってどういうとこだと思う?
所恵美
……そうだよね。やっぱ最初に「仲間想い」が来るよね。
所恵美
いやいや、そんな羅列しなくていいから!電話越しでも照れちゃうよ…。
所恵美
そ、それでさ!本題なんだけど………
所恵美
アタシさ、欲しいものがあるんだ。
所恵美
ものっていうか……場所?立場っていった方がいいのかな。
所恵美
これが競争率が激しくてさ。定員は一人なのに何十人って人が狙ってるんだよ。
所恵美
それに……その何十人っていうのはみんなアタシの友達、仲間なんだ。
所恵美
アタシは今まで仲間を第一にしてきた。欲しいものがカブったら譲ってきた。
所恵美
だからアタシは「仲間想い」って言われてきた。
所恵美
プロデューサー。もしアタシが「仲間を泣かせてでもものが欲しい」って言ったら?
所恵美
本当に泣かせて……傷つけて……悲しませたら?
所恵美
それはプロデューサーが魅力的だって言ってくれた「所恵美」なのかな?
所恵美
何の魅力もない、別の人間なんじゃないかな………?
所恵美
え?……うん。「欲しい」っていうのはアタシの意思だよ。もちろん。
所恵美
……そっか。プロデューサーはそれでもアタシだって認めてくれるんだね。
所恵美
……うん。仲間を傷つけるのは怖いし、出来るなら避けたいよ。
所恵美
でも、これだけは避けられないんだよね。絶対に………。
所恵美
……ホントに?その時は一緒に考えてくれる?
所恵美
……ありがと、プロデューサー。
所恵美
……うん。ちょっと心が楽になった気がする。
所恵美
……じゃあ、また明日ね〜。
所恵美
(ピッ)
所恵美
………ズルいな、アタシ。
所恵美
覚悟も出来てないくせに言質取ろうとしちゃって。
所恵美
迷っているはずなのに、それでも進みたくなっちゃう。
所恵美
ホント、こんな気持ち初めてだよ。プロデューサー………。
(台詞数: 30)