所恵美
おつかれさまでしたー!琴葉もエレナもお疲れさま!…じゃあ私、今日も先に上がるから
所恵美
うん、また明日ね
所恵美
………ふぅ。やっと…終わった
所恵美
最近の私は…私らしくないよね
所恵美
…琴葉とエレナと私の三人でユニットを組んでもう一月は経つのに
所恵美
琴葉は演技だけじゃなくてエレナの指導でダンスにも磨きがかかって
所恵美
反対に琴葉の演技指導があって、エレナにはお芝居やドラマの仕事が増えていって
所恵美
…………私は
所恵美
…私も……二人から色々と教えて貰ってるのに……前と何も変わらなくて……
所恵美
教えることも…二人には特になくて…二人共いつの間にかおしゃれのセンス良くなってさ…
所恵美
…………私、このままでいいのかな…………………これじゃトップアイドルなんて…
所恵美
…にゃはは。まあ、そのうち私も演技やダンス、それに歌唱力だってもっと『おい、キミ』
所恵美
…?『今首を傾けたキミのことだよ』私?…あんた、誰?『はぁ!?私のことを知らないのかね?』
所恵美
『アイドル業界ナンバー1の貴公子である私を知らないとは…まあ、初対面だから許してやろう』
所恵美
『仕方ない。特別にこのご利益満載の私の名刺をやろう。大切にしたまえ』…はぁ
所恵美
えっと……961プロの…黒井社長?(…何処かで聞き覚えのあるような)
黒井社長
キミは所恵美くんだよね。…あの765プロの
所恵美
そうですけど……あの、私に何かようですか?
黒井社長
単刀直入に言おう。キミは今すぐにでも765プロから961プロに移籍したまえ
所恵美
…はい?(移籍…前にもたしか……そうだ、キャラバンの時に…………あっ!)
所恵美
あんた、ミルキーウェイの営業の邪魔をしたっていう黒井社長でしょ
黒井社長
…ふん。だったらどうする?
所恵美
誰がそんな人の事務所に移籍するって?あんた、バカじゃないの?
黒井社長
……今の環境ではキミは何も変わらないぞ
所恵美
…え?
黒井社長
まあ、キミならそのことに私が言わずとも気付いていたとは思うけどね
所恵美
…………
黒井社長
何も言わないあたり、図星のようだな。
黒井社長
所恵美。キミはダイヤモンドだ。だが、まだ土に埋まっているただの石に過ぎない
黒井社長
765プロではキミを土から掘り起こすことは出来ない。キミは日の目を浴びることはない
所恵美
そ、そんなことはない…私は、もう仕事を貰ってる。アイドルとして活動をしてる…
黒井社長
…言い方を変えよう。今のキミは無理やり掘り起こされた汚い石でしかない
黒井社長
輝きを持たない石だ。隣にいる輝いてる石を引き立てることすらも…捨て石ですらもない
所恵美
(っ!…私は…二人の隣に立っているべきじゃ…ないの?…いや、そんなことない…!)
黒井社長
賢いキミなら分かると思うが…今のままで売れたいと思うなら…いつか身体を売ることになるだろう
所恵美
っ!?
黒井社長
……だが、私なら。961プロなら…キミを誰にも負けない輝きを持った石に変えられる
黒井社長
それこそ、美希ちゃん…いや、キミの場合…田中琴葉、島原エレナの二人以上の輝きを…だ
所恵美
…………
黒井社長
……明日の夜8時にここにいる。…そのとき答えを聞かせてもらおう………では『待って』
黒井社長
…ん?何か質問でもあるのか?それともなんだ、ここで答えを『移籍する』…………
所恵美
……いいよ。今日からあんたの事務所に移籍してあげるよ
黒井社長
…お世話になる事務所の社長をあんた呼ばわりのままとはな…まあ、いい。だが、いいのかね?
黒井社長
高木にはもちろん、キミのところの4流プロデューサー…それに親友たちにも相談せずに
所恵美
……うん。相談なんかしたら、絶対に引き留められることになるし
所恵美
それに今の環境では何も変わらない。そんなの嫌だ。望まないね
所恵美
だったら、移籍でもなんでもして…成長して……二人の…いや、トップを目指したい
所恵美
それが…あんたなら出来るでしょ?…ねぇ、黒井社長
黒井社長
…あぁ。もちろん。……では、夜分ではあるが、我が城に案内をしようか…ついてきたまえ
所恵美
……………バイバイ…エレナ…琴葉………また、今度…ステージで会おうね
(台詞数: 50)