北沢志保
(終電逃して帰れなくなって、恵美さんの家に泊めてもらうことに…大丈夫かな)
北沢志保
(私、正直この人ちょっとだけ苦手なんだけど……。)
所恵美
ほら〜!あがってあがって!めっちゃキレ〜片付いてるけどさっ!
北沢志保
そこは散らかってるけど…っていう所じゃないですか?
所恵美
えー?いーじゃん!だってホントに片付いてるし。こう見えて結構キレイ好きなんだよ?
北沢志保
ほ、本当に片付いてる…。かなり意外です。
所恵美
言うね〜?私、志保のそういう正直なトコ好きよ〜?
北沢志保
すいません…。でもメイク道具までこんなにキレイにしてるなんて本当にビックリしました。
所恵美
へへ〜ん!見直したっしょ!あ、そんな事よりお腹空かない?何か作ってあげよっか!
北沢志保
いえ。泊めてもらうだけで十分ですので…。適当に買って食べますから大丈夫…
所恵美
ダメダメ!そんなんもったいないっしょ!志保は料理とかする?
北沢志保
えっと…。まぁ、それなりにはしますけど…。あの、本当に大丈夫ですから…
所恵美
よしっ!決まりっ!一緒に何か作ろーよ!私ね、実は料理めっちゃ得意なんだ〜。
北沢志保
恵美さんが……料理……!?
所恵美
ちょいちょい。何だ何だその反応は。驚きがいよいよ隠せてないよ?
北沢志保
イメージと全然合わないので…。
所恵美
いや〜キッツイね〜!ま、私の隠された一面ってことで、あんま言いふらさないでよ〜?
北沢志保
言っても誰も信じないと思いますけど…。
所恵美
私も少しは傷つくんだからね?
所恵美
まっ、いいや!で、何食べたい?何作る?志保は何が作れるの?得意料理とかある?
北沢志保
ちょっと落ち着いて下さい。結局作るんですか?
所恵美
それはもう決定!いーじゃーん、一緒にお料理しよーよー。ねー?志保ちゃ〜ん?
北沢志保
わ、わかりましたから…ちょっと離れて下さい…。
所恵美
にゃはは〜っ!やったー!何がいい??
北沢志保
それじゃあ、家にあるもので、適当に何か作りましょう。
所恵美
買い物に行くにももう遅いしね。よ〜っし!志保の腕の見せ所だぞ〜!
北沢志保
私じゃなくて恵美さんのでしょ…。
所恵美
(1時間後)
北沢志保
あの……一つだけ、いいですか?
所恵美
あっ、もしかして口に合わなかったかな…?
北沢志保
いえ、とても美味しかったです。美味しかったんですけどね…何か……
所恵美
んん…?
北沢志保
恵美さんの料理って、何かおばあちゃんが作ってくれるのにすっごく似てます。
所恵美
がーーーん!やっぱりぃぃ!
北沢志保
やっぱり……?
所恵美
何か誰に食べさせてもみーーんな同じこと言うんだよね。お袋の味だーとかさ。
所恵美
私まだJKなのに、料理がおばはん臭いって結構ショックなわけよ…。
北沢志保
いえ…意外過ぎてビックリしましたけど、本当に美味しかったし皆さん褒めてるんだと思いますよ。
所恵美
そっかな〜…。むぅ…何か納得できないんだよな〜。そんなにお袋的な感じなのかなぁ。
北沢志保
ふふっ…。
所恵美
ん〜?志保、どしたん?
北沢志保
何だか、まだ少ししか時間も経ってないのに、随分と恵美さんの事、知れた気がします。
所恵美
え〜?何それ?もしかしてまたバカにしてる〜??
北沢志保
違いますよ…。何というかその…今日は終電逃して良かったなって思いました。
所恵美
にゃはは〜。嬉しい事言ってくれんじゃん!このこのっ!
北沢志保
いひゃいでひゅ…ほっぺたちゅままなひでくだひゃい…。
所恵美
私も……今日は色んな志保の顔が見れて嬉しかったな。いつもはツーンとしてるけど…
所恵美
こ〜んなに可愛い顔する時もあるんだっ!にゃははっ!えいっ!プニプニ〜〜。
北沢志保
〜〜〜〜っ!もうっ!やめて下さいってば!このおばさん!
所恵美
お、おばさんだと〜〜!!このやろ〜〜許さんぞ〜〜!!
(台詞数: 50)