ジョウト地方冒険譚side:A 11話目
BGM
たしかな足跡
脚本家
sikimi
投稿日時
2016-08-11 18:21:44

脚本家コメント
実際に書いてみると、思ったよりも会話を使ってしまったので急きょ2パートに分かれてます。

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所恵美
―――それで、その人に会った途端に気を失っちゃったんだ…。
望月杏奈
そうなんです…。
所恵美
ごめんね、アタシがお祭りに行ってみたら、なんて言わなければこんな事にならなかったのに…。
望月杏奈
恵美さんのせいじゃない…です。杏奈達が、決めたことだから…。
所恵美
…それでも、やっぱり気にしちゃうなぁ。
七尾百合子
ん……。
所恵美
あ、目が覚めた?百合子、体の調子はどう?どこかおかしいとかはある?
七尾百合子
恵美さん…杏奈ちゃん…ここは…?
所恵美
ここはアタシん家だよ。杏奈に聞いたんだけど、倒れちゃったんだって?
七尾百合子
倒れた…?ああ、そっか…。
望月杏奈
あの…百合子さん。良かったら、百合子さんが倒れた原因、教えて…?
望月杏奈
嫌なら言わなくてもいいけど…でも、少しでも、百合子さんの力に…なりたい、から。
所恵美
アタシに聞かれたくないなら、アタシは席を外しておくよ?
七尾百合子
二人とも…。
七尾百合子
…分かりました。二人とも、聞いてくれますか?
望月杏奈
……うん。
七尾百合子
…私が、ときわたりでこの時代にきたのは二人も知っていますよね?
所恵美
セレビィってポケモンを連れてたからそんな気はしてたけど、ホントにときわたりしてたんだね。
望月杏奈
確か…セレビィがときわたりをするのって、自分に危機が迫ったから、だよね?
七尾百合子
その、危機が迫る原因を作ったのが、あの人なんです…。
七尾百合子
…いや、正確にいうと、あの人に…私も、セレビィも、キルリアも殺されかけたんです。
所恵美
殺され…っ!?
望月杏奈
あの、優しいおじさんが…?嘘、でしょ?
七尾百合子
嘘じゃ…ないよ。あの人に、家も全部焼き払われちゃったし…。
所恵美
人違い、とかはないの?
七尾百合子
いえ…。確かに年を取っていて、ポケモンもヘルガーに進化していましたけど…。
七尾百合子
あの恐怖は忘れない…です。絶対に…。【ブルッ…】
所恵美
怖い思いしてきたんだね、百合子。【ギュッ…】
七尾百合子
恵美…さん。
望月杏奈
大丈夫だよ、百合子さん…。今は、杏奈達がついてるから…。
七尾百合子
杏奈ちゃん…。
七尾百合子
怖かった…怖かったよぉ…。ひっく…ぐすっ…ふええぇぇぇん……。
七尾百合子
――――――――――。
七尾百合子
あの…情けないところを見せちゃってごめんなさい、二人とも…。
所恵美
いいっていいって。アタシ的には、それくらい見せてくれた方が嬉しいよ。
望月杏奈
杏奈も…百合子さんに頼ってもらえた感じがして、嬉しい…な。
七尾百合子
うう…恥ずかしいなぁ…。
望月杏奈
…今考えてみると、あの人がセレビィの本を持っているのって自然な話、だったんだね。
望月杏奈
ただ、百合子さんにしたことは許せない…けど。
所恵美
…そういえば百合子。その人ってヘルガーを連れてるんだっけ?
七尾百合子
え、あ、はい。そうですけど…。
所恵美
そっか…あの人だったのか…。
望月杏奈
…知ってるんですか?
所恵美
多分同じ人なんだけどね。
所恵美
『知人にキルリアを連れている人はいるかね?いるなら、この手紙を渡してほしいのだが…』
所恵美
って手紙を渡されたんだよ。百合子宛の手紙なんだけど…渡さない方がいいかな…?
望月杏奈
すぐに破り捨ててください!!
七尾百合子
ちょっと、杏奈ちゃん!?
七尾百合子
…恵美さん。その手紙を読ませてください。

(台詞数: 49)