篠宮可憐
………ですから、私もポケモンが欲しいんです! ずっと前からの憧れだったから……!
所恵美
分かった、分かったから! そこまで懇願しなくたって協力してあげるから、ね?
篠宮可憐
で、でも私……ポケモンなんて持ったことないから……恵美ちゃん、私の代わりに捕まえてきて…。
所恵美
……でもそれじゃ可憐のポケモンじゃなくなるよね? やっぱり自分で捕まえないと……。
中谷育
こんにちは! おねえさんたち、なにを話してるの?
所恵美
こんにちは、ご丁寧にどうも。キミもポケモントレーナーの一人かな?
中谷育
うん! わたしの名前は中谷育だよ! よろしくね!
所恵美
中谷育、ね。アタシは所恵美っていうんだ。下の名前でいいよ。そしてこの子は……、
篠宮可憐
篠宮可憐です……。どうぞ、お見知り置きを……。
中谷育
恵美さんに可憐さんだね! 素敵な名前だね!
所恵美
にゃはは♪ ありがとね。……それで、育はアタシ達の会話を聞いて来たって感じ?
中谷育
うん、それで気になっちゃって。恵美さんと可憐さんは、なにを話してたの?
所恵美
実はね、可憐がポケモントレーナーになりたいって言い出すものだから、協力しようと……ね。
篠宮可憐
でも、ポケモンを戦わせることに縁の無い人生を過ごしてきたから……捕まえる自信がなくて……。
所恵美
それでこのアタシに代わりに捕まえてほしい、っていうんだけど……それじゃ意味ないからさ。
中谷育
そうなんだ。でも確かに、自分のポケモンを持ちたいなら自分で捕まえなきゃダメだよね……?
篠宮可憐
うぅ……それは、そうなんですが……。どうしよう……。
所恵美
あ、そうだ。育はもしかして、ポケモントレーナー始めたばっかり?
中谷育
あ、うん。そうだけど……。なんで分かったの?
所恵美
これでもトレーナーとしてかなり慣らしてる方だからね。一目見れば大体分かるよ。
所恵美
それよりも、始めたばかりならさ、同じ駆け出しとして可憐のポケモン捕獲を見守ってあげてよ。
中谷育
えっ、わたしが……?
所恵美
そうそう。慣らしてるアタシよりも、トレーナー歴の近い子がいた方が可憐も自信がつくかなって。
篠宮可憐
育ちゃん……始めたばかりなのに、もうポケモンを2体も持ってるんだ……すごいね……。
中谷育
うん。まだ桃子ちゃんに支えられながらじゃないと自信ないけどね。
篠宮可憐
それなら……私にも、出来るかな……?
中谷育
うん! 可憐さんならきっと大丈夫! 育が見守ってあげるよ!
篠宮可憐
………………………。
篠宮可憐
分かりました。私、自分の力でポケモンをゲットします。恵美ちゃん、協力してくれますか?
所恵美
おっ、やる気になったね! じゃあこれ。アタシのジグザグマを貸してあげる。
篠宮可憐
はい、ありがとうございます……。でもこの子、私の言うことを聞いてくれるでしょうか……?
所恵美
そこは大丈夫だよ。その子はアタシが認めた人の言うことも聞くように教育してあるから。
篠宮可憐
なるほど、それなら安心ですね。……さて、ポケモンはどこに……。
中谷育
あっ! そこの草むらにラルトスがいるよ!
篠宮可憐
本当だ……! ……出てきて、ジグザグマ!《ポンッ》……えっと、次は……。
所恵美
ほら、ジグザグマに指示を出さなきゃ! とりあえず、たいあたりでいいんじゃないかな?
篠宮可憐
……分かりました。……ジグザグマ、たいあたりです!《ドッ》
所恵美
そうそう、その調子!
篠宮可憐
《~♪》ラルトスが鳴き声を発してきました。油断を誘っているのでしょうか……?
所恵美
見たところ、攻撃技やテレポートは覚えてないみたいだから、あまり心配しなくても大丈夫だよ。
篠宮可憐
そうですか……。ではジグザグマ、もう一度たいあたりです。《ドッ》
所恵美
……ラルトスの動きが鈍ってきたね。そろそろボールを投げてもいいと思うよ?
篠宮可憐
そのようですね……。ではいきます! ……えいっ!《ポーン…》
所恵美
あちゃー……。外れちゃったよ。もっと近づいて、しっかり狙って投げないと……。
篠宮可憐
そ、そうですね……。では刺激しない程度に近づいて……えいっ!《スカッ》
中谷育
あ、おしい! もう少し左に投げれば当たると思うよ!
篠宮可憐
そのようですね……。次こそは決めないと……。
中谷育
がんばって、可憐さん! ポケモントレーナーの道はもう目の前だよ!
所恵美
さて、可憐はラルトスをゲット出来るのか……その運命やいかに!
所恵美
さて、可憐はラルトスをゲット出来るのか……その運命やいかに! ……なーんてね。にゃはは♪
(台詞数: 50)