所恵美
「プロデューサーさんが…」
所恵美
「私と両親に事務所に所属する為の説明をしてくれた翌日…」
所恵美
「彼に昨日のお礼を言う為に…」
所恵美
「仕事初めまで独り詰ているという、彼の事務所に行くことにした。」
所恵美
「6日までは、事務所そのものが動かないらしく…」
所恵美
「遊びに来たらいいよ。と彼が言ってくれたこともあったから…」
所恵美
「もっとも、アポイントを取っていないから…どんな顔をされるか判らないけどね。」
所恵美
__カタコトン…カタコトン…__
所恵美
「正月のひとけ疎らな電車の車窓から景色眺め、乗り継いで数駅…」
所恵美
……これなら、チャリで行けるかな?
所恵美
「…最寄り駅に降り立って、歩くことしばし……」
所恵美
「渡された彼の名刺とスマホを片手に事務所を探すと…」
所恵美
えーと…ここか。
所恵美
「建物に入ると、直ぐに「765プロ」と書かれたドアがあった。」
所恵美
ここね…普通ならアポイントを取るのよね…
所恵美
取って無かったけど…大丈夫……かな?
所恵美
こんにちは〜……あれ?
所恵美
「軽くノックをして事務所に入ると…」
所恵美
「そこはドラマとかで観る「会社」と思える雰囲気の事務所だった。」
所恵美
「室内は比較的小綺麗に書類とかが整理されていて…」
所恵美
「とても落ち着いた雰囲気があった。」
所恵美
「しばらく、その雰囲気を眺めていると…」
所恵美
「事務所の奥から音楽が聞こえてきた。」
所恵美
…ラジオかな?
所恵美
「そう思いそちらに足を運ぶと、何やら嗅ぎ慣れた匂いが漂っている。」
所恵美
なんだろ…カップ麺?
所恵美
「その匂いを辿ると、事務所の若干日当たりが悪くなったところに…」
所恵美
「テーブルの上に匂いの主の「重ね積み上げられたカップ麺の容器」と…」
所恵美
「隣のソファでは毛布を被り…あの優男がうたた寝をしていた。」
所恵美
…おつかれさま、です…。
所恵美
「私は、優男さんが目を覚まさない様に静かにテーブルの上をサッと片付けると…」
所恵美
「彼に何か作ってあげようと給湯室の冷蔵庫を開ける…」
所恵美
…なんにもない。キムコとバナナとトマトだけって…。
所恵美
「私はここに来る途中に見掛けた「24hスーパー」を思い出した。」
所恵美
しょうがない、買い物に行くか。
所恵美
プロデューサーさん、なにが食べたいのかな……///
所恵美
 ̄ ̄__……ゆらぁ〜……__ ̄ ̄
所恵美
なっ…なに、今のは…?!
(台詞数: 38)