高木社長
P「その日は、前年暮れに約束した説明をする為に…」
高木社長
P「三が日明けに、所家を訪ねていた。」
高木社長
P)…一応に、このような内容になりますが…ご質問はありますか?
黒井社長
恵美父)なるほど…「会社に在籍」する形になるのですね?
高木社長
P)そうなります…仕事を頂く為に「オーディション」を受け…
高木社長
P)オーディションに合格する為に「レッスン」…世間的に言えばトレーニングですね。
黒井社長
恵美父)何処の世界も易々とはいかない…ということですか。
高木社長
P)そうなります。
黒井社長
恵美父)なるほど…。…ところで、貴方は独身で?
高木社長
P)えっ…はぁ、まあ。人の縁はあるようですが、こちらの縁はとんと…ははっ。
黒井社長
恵美父)…貰ってやってくれないかな…。
高木社長
P)は?
黒井社長
恵美父)いや…君に妻子が無いのであれば、うちの恵美を…。
高木社長
P)…何か、特別な事情でもございましたか?
黒井社長
恵美父)…冷静なんだな、君は。
高木社長
P)まあ、色々な方々との付き合いがありますし…それに。
黒井社長
恵美父)それに?
高木社長
P)未成年のお子様を持つ親御さんにそのようなお話を頂くのは珍しい事ではないので。
黒井社長
恵美父)なるほど…いや、正直なところ不安なんだよ。
高木社長
P)芸能界に踏み入れるさせることを後悔なさっておられると?
黒井社長
恵美父)色々あるじゃないですか、スキャンダルとか…音無さんもそれに巻き込まれたのでしょう?
高木社長
P)音無に関しては全く違いますよ。
高木社長
P)確かに、当時…事務所内が飽和状態で身内の色々なゴタゴタはありましたけど…
高木社長
P)外部が期待するような、週刊誌的なことはありませんでした。
黒井社長
恵美父)じゃあ、あの報道は?
高木社長
P)例えて言うのなら…一部の男子校にしか通ったことのない者が…
高木社長
P)女子校に対する…隠避邪な考えを表現したら、ああなった…と言ったところでしょうか。
黒井社長
恵美父)…誤解というのは恐ろしいですね…。
高木社長
P)まぁ、所詮人間の書いたことです。それに惑わされるかは…
高木社長
P)普段どれだけ…偏りのない正しい情報や知識を蓄えているかに差がでますね。
黒井社長
恵美父)人対人の仕事だからこそ…ですか。
高木社長
P)そのようです。ただ…
黒井社長
恵美父)ただ、なんです?
高木社長
P)未だ、女性の心を捉えることは「うなぎ」を捕まえるより難しい…
黒井社長
恵美父)はっはっは……アイドルプロデューサーでもですかw
高木社長
P)そんなわけで独り身なんですw
所恵美
恵美母)お仕事はそろそろ終わりかしら?
黒井社長
恵美父)ああ、いま終わったくらいかな?
高木社長
P)そうですね…お手間お掛けします。
所恵美
恵美母)プロデューサーさん、お昼食べて行って下さいね?お独りで正月料理もおっくうでしょう?
所恵美
お母さん、プロデューサーさんに失礼でしょっ!
高木社長
P)ははは、ありがたく…いただきます。
黒井社長
恵美父)じゃあ、お屠蘇もだな?
高木社長
P)いえ、車ですから…
所恵美
「私はしばらく、その大人のやり取りを眺める…」
所恵美
「パパ…私を貰ってくれって…」
所恵美
「…どういう、ことよ……」
所恵美
恵美母)あなた!プロデューサーさんにお酒は駄目よ!!
所恵美
お正月だからって、お酒の無礼講は駄目よ!
所恵美
お酒は大人になってからね♪
(台詞数: 50)