北沢志保
ーーーアルヴィス、独房
北沢志保
………。
矢吹可奈
真壁:お前は島の重要機密を流出させた。査問委員会が開かれるまで、ここにいてもらう。
北沢志保
………はい。
矢吹可奈
真壁:………。
所恵美
あの、志保はどうなるの………?
北沢志保
溝口:大丈夫さ。何も心配はいらねぇよ。
北沢志保
溝口:それより、真壁に渡すものがあるんだろ?
所恵美
あ、これ、日野のおじさんが。
矢吹可奈
真壁:何かのデータか?日野洋治は?
北沢志保
溝口:逝っちまったよ。敵と一緒にな………。
矢吹可奈
真壁:そうか………。
北沢志保
溝口:あと、一つ気になったことがあってな………
矢吹可奈
………。(キョロキョロ)
矢吹可奈
ロック解除っと………。(ピッ)
北沢志保
可奈………?
矢吹可奈
……ついてきて。
矢吹可奈
ーーー可奈の部屋
矢吹可奈
ここが、私の部屋。
北沢志保
あなた、アルヴィスの中に住んでいるの?
矢吹可奈
出撃の時は便利だよ?
北沢志保
何もない部屋ね………。(ガチャッ)
矢吹可奈
あ。
北沢志保
ーーー志保がふと開けた物置には、色んなものが散乱していた
北沢志保
ーーーお菓子、楽譜、マイク、ぬいぐるみ………その他色々
北沢志保
可奈、部屋にあったもの全部ここに押し込んだのね?
矢吹可奈
え、あ、あう………。
北沢志保
………安心した。
矢吹可奈
え?
北沢志保
ーーー志保はマイクを手に取った
北沢志保
歌、まだ好きだったのね。
北沢志保
ずっと、可奈が歌っているのを見なかったから嫌いになったんだと思ってた。
矢吹可奈
そんなことないよ!ただ、私がそんなんじゃ皆の気が………
北沢志保
お願い。聞かせて、可奈の歌。
矢吹可奈
え、でも私は………。
北沢志保
ここには私とあなたしかいない。だから………お願い。
矢吹可奈
………うん!
矢吹可奈
♪〜
北沢志保
いつ以来だろう。こうして可奈の歌を聞くのは
北沢志保
決して上手くはない。だけど、心に響く
北沢志保
心の氷を溶かし、暖めてくれるような歌声
矢吹可奈
えへへ………どうだったかな?
北沢志保
すごく………音痴ね。
矢吹可奈
ひどいよ志保ちゃん!
北沢志保
でも、とってもよかった。ありがとう。(ギュッ)
矢吹可奈
し、志保ちゃん?どうしたの?急に抱きついて………
北沢志保
これからはもう1人で背負うとしないで。せめて、私には話して。
矢吹可奈
………っ!
矢吹可奈
志保ちゃんもね………!(ギュッ)
北沢志保
この時が永遠に続けばいい………可奈の存在を感じながら、そんなことを思った
(台詞数: 50)