高木社長
ーーーモルドヴァ上空
高木社長
溝口:お客さーん、起きてください。
所恵美
ん………あれ?アタシ、いつの間に寝ちゃってたんだろ?
高木社長
溝口:加速の衝撃で意識をもってかれたのさ。それより下、見てみな。
所恵美
船がたくさん………みんなどこに行こうとしてるの?
高木社長
溝口:モルドヴァから逃げてきた連中さ。目的地は目の前だ。
高木社長
溝口:しかし、地下施設だからな。どうやって入ったものか………。
所恵美
あれ?通信………?はい?
高木社長
洋治:よかった。まだ無事に飛んでいるな。
高木社長
溝口:洋治!?どうして俺たちが来ることが分かった?
高木社長
洋治:かつて我々の同胞だった者の導きだ。着地誘導マーカーを送る。それに従ってくれ。
豊川風花
ーーーモルドヴァ基地
豊川風花
………。
高木社長
洋治:ん?なぜ行こうとしない?機体は渡してくれるのではなかったのか?
豊川風花
もうすぐここに我々が来る。………お前は1人だ。
高木社長
洋治:君は………私の命の心配をしてくれているのか?
豊川風花
………命?
高木社長
洋治:やはり、我々の側のミールが君たちに影響を及ぼしているのかもしれないな。
高木社長
洋治:私のことはいい。早くマークザインを………
高木社長
洋治:私のことはいい。早くマークザインを………!!
高木社長
ーーー突如、ガラスを割ってフェストゥムが侵入した
高木社長
洋治:グレンデル型か………!
豊川風花
………。
高木社長
ーーーしかし、洋治に襲いかかろうとした敵は別方向からの銃撃により倒れた
高木社長
溝口:探したぞ!洋治!
所恵美
日野のおじさん!
高木社長
洋治:おお。ミツヒロの娘さんか。よく来てくれた。
豊川風花
日野洋治。お前はもう1人ではない。私は行く。
高木社長
洋治:ああ。今までありがとう。
所恵美
え?消えた!?何で!?
高木社長
洋治:彼女もまた扉を開いたのだ。それより、このデータを史彦に渡して欲しい。
所恵美
日野のおじさんは?
高木社長
洋治:私はいい。………それよりも、すぐにあの機体を追ってくれ。
高木社長
洋治:もし私の息子に会ったら伝えて欲しい。お前のおかげで多くのデータが取れた。
高木社長
洋治:感謝していると。そして………
高木社長
洋治:………島から連れ出してしまって、すまなかったと。
所恵美
………分かった。
高木社長
溝口:あれ?お嬢ちゃん、洋治は?
所恵美
………ここに残るって。それより、今すぐあの機体を追えって………。
高木社長
溝口:そうか………。よし、行くぞ!
高木社長
ーーー
高木社長
洋治:これでいい。滅びを苗床に、希望は生まれる。
高木社長
洋治:あとは全て託すぞ、史彦………!
高木社長
ーーー洋治の前に、新たなフェストゥムが出現した
高木社長
洋治:フェストゥム……お前達が情報という概念を理解したことは、私にとっても喜びだ。
高木社長
洋治:だが、ここの情報だけは渡せんな………!
高木社長
ーーー洋治は手元のスイッチを押した
高木社長
ーーー自爆スイッチを
高木社長
ーーー彼の周囲が光に包まれる
高木社長
ーーー彼は満足そうに微笑しーー光の中へ、消えた
(台詞数: 50)