永吉昴
えっ?始球式?
永吉昴
P「そうだ。明日、始球式の仕事が入ったから、昴に任せようと思うんだ。どうだ?」
永吉昴
やったぜ!いよいよオレの腕を見せるときがやってきたな!楽しみにしてくれよ!
永吉昴
P「ん?腕...?」
永吉昴
ん?オレなんか言ったか?
永吉昴
P「...いや、なんでもない。集合場所は事務所で。スタジアムには俺が車出すから。」
永吉昴
おう!楽しみにしてるからな!よ~し、早速投げ込むぞ!
永吉昴
P(なんで、昴は腕の調整を始めたんだ...?)
永吉昴
~翌日、車内にて~
永吉昴
P「そろそろ着くぞ~。多摩川渡り終わったらすぐだ。」
永吉昴
(多摩川...?昔はジャイアンツのグラウンドがあったみたいだけど、他に野球場あったか?)
永吉昴
P「よし、着いた。この緑地公園抜けたらスタジアムだ。車置いてくるからちょっと待ってて。」
永吉昴
おっす!なんか雰囲気出てきたなあ~。楽しみだ。
永吉昴
P「お待たせ。よし、スタジアムに行こう!」
永吉昴
~~~
永吉昴
ええっ!?オレ、野球するんじゃなかったのか!?だからフツーの陸上競技場なんだ...。
永吉昴
P「俺は一度も野球とは言ってなかったけどな...。すまん。始球式は始球式でも...」
永吉昴
P「J1、川崎フロンターレの試合直前にPK対決をする、その名も『始球式』なんだ。」
永吉昴
P「すまん昴。やっぱり...サッカーはできないか?」
永吉昴
...でも、せっかくプロデューサーが取ってきてくれた仕事だしな...。
永吉昴
P「ちなみに、キッカーがお前でゴールキーパーは、『アジアの壁』こと千早だ。」
如月千早
何か言いましたか?
如月千早
P「ゲッ!?千早?いつから居た?」
如月千早
事務所からここまで送ってくれたのプロデューサーじゃないですか。「アジアの壁」...くっ!
如月千早
P「...だめだ、俺千早のこと最初から完全に忘れてた。千早にはちゃんと説明したな。
如月千早
「アジアの壁」は初耳ですけどね!!それ今の福岡の監督、井原正巳元選手のあだ名ですよね!?
如月千早
P「よく知ってるな。井原はディフェンダーだけど。ということで昴、やってくれるか?」
永吉昴
...仕方ない。足に自信はないけれど、やってみるか。
早坂そら
すみませーん、そろそろ本番です!
早坂そら
P「ありがとう昴。よし、全国的にも珍しいサッカー、川崎の始球式、全力で楽しめよ!」
早坂そら
~~~
早坂そら
アナウンス「本日の始球式、キッカーは765プロダクションより、永吉昴さんです!」
早坂そら
P(すごい拍手。昴も緊張してるんだろうな。アジアの壁のほうも...。)
永吉昴
...ボールセット
如月千早
...(両手を高く上げる)
早坂そら
それでは、お願いします!
永吉昴
(緊張の一瞬。でも、でも...)
永吉昴
己を、信じて!...シュート!!!
如月千早
...!
如月千早
...右...カーブ!?
永吉昴
...
永吉昴
...!
早坂そら
ゴーーーーーーーーーーーーーーーール!!!
早坂そら
なんと!ぶっつけ本番で臨んだ野球娘のシュートは鮮やかな曲線を描きゴール右隅へ!!
早坂そら
対するアジアの壁!直前でコースが変わったボールに対応することができず!
如月千早
...くっ!タオレコミー
永吉昴
ありがとう!等々力のみなさんありがとう!!
永吉昴
P(これからも、昴のこんな輝く笑顔を引き出せるように、頑張ろう。)
(台詞数: 48)